白く透き通った鮮度抜群のイカの刺し身におすし。
今、旬を迎えているスルメイカです。

「イット!」が向かったのは新鮮な魚を扱う都内のすし店です。
しかし、このスルメイカに今、異変が起きています。

江戸や鮨八 阿佐ヶ谷店 早津茂久社長:
スルメイカは毎年毎年、漁獲量が減り続けている。もう多分10年以上…。

農林水産省によりますと、スルメイカの漁獲量は約33万トンだった2000年から年々、減少。
最新のデータでは約2万トンと16分の1以下に激減しています。

江戸や鮨八 阿佐ヶ谷店 早津茂久社長:
“庶民の味”のスルメイカが減ってしまうのはとても残念。こういう“トロ箱”というんですけど、これが10個くらい並んでいたのが最近は多くても3つくらいしか上がっていないので、去年より(商品の)値段は少し高くなっています。

こちらのお店では2026年、スルメイカの刺し身を100円値上げに踏み切ったといいます。

そうした中、国の水産研究・教育機構は31日、8月以降日本海側にやってくるスルメイカの来遊量予測を発表しました。

水産研究・教育機構:
日本海側からの(スルメイカの)来遊は、去年と同じくらい低い水準であろうと。予報としては取り具合は去年を下回ってますので、あまりよろしくない。

低い水準だった2025年の来遊量をさらに下回る、過去最低水準になる見通しだといいます。

江戸や鮨八 阿佐ヶ谷店 早津茂久社長:
(仕入れ値は)この10年でいえば4倍くらい。去年と比べて1㎏約100円高くなっている。イカの値上がりは残念で仕方ない。おいしいものを安く提供したい。

庶民の味を襲う異例の事態。

さらに秋の味覚、サンマ。
日本近海にやってくるサンマが2025年より大幅に減少するとの分析が28日に発表されていました。

江戸や鮨八 阿佐ヶ谷店 早津茂久社長:
(サンマが)うちの店に並ぶのは、たぶんお盆明け以降じゃないか。(Q.お客さんに人気?)サンマはやっぱり大人気。秋と言えばサンマ。(Q.サンマもイカも人気が高い?)もちろん人気高いですよ。なんか庶民の味がだんだんなくなってくる。庶民のものではなくなってくる、そういう感じがして、昔からの日本の伝統が消えることはすごく寂しい気持ちでいっぱい。

水産研究・教育機構によりますと、海水温の高い状態が続くなど海洋環境の変化が影響しているとみられるということです。

多くの人に親しまれる水産物の歴史的不漁。
この状況はいつまで続くのでしょうか。