猫舌の人が待ちに待った商品
寒い季節になり、熱いものを飲む機会も多いだろう。
しかし、中には、猫舌のため、温度が下がるまで飲めないという人もいるだろう。そして、待っている間に今度は冷めてしまったという経験もあるかもしれない。
そんな猫舌の人の心をつかむタンブラーが今、人気となっている。
それが、熱い飲み物を適温に冷ましてくれる「猫舌専科タンブラー」だ。

このタンブラーに熱々の飲み物を入れると、約3分で60℃台の飲みやすい温度になる。
しかも、この温度を1時間キープできるというのだ。

このタンブラーは、生活関連用品の企画・開発・販売を行う株式会社ドウシシャが開発したもので、ドウシシャ直販サイトでは、2750円(税込み)で販売している。
容量は320ml。色はブラック、ホワイト、ピンク、グリーンの4色だ。
11月12日の夕方にドウシシャ直販サイトで、予約を受け付けたところ、予想を上回る注文が入り、翌日の朝には在庫切れとなった。(※在庫確保出来次第、再販売予定)
また、全国の量販店では、11月18~19日頃から店頭に並ぶ予定だ。
猫舌にとっては、大変ありがたいタンブラーだが、なぜこのような商品を開発したのか?どんな仕組みで飲みやすい温度になりそれをキープできるのか?
ドウシシャの「猫舌専科タンブラー」開発者に詳しく話を聞いてみた。
猫舌の人の「熱すぎて飲めない」という声に応える
――猫舌タンブラーを開発することになったきっかけは?
弊社では、飲み物の温度を長時間キープするステンレス製真空2重構造タンブラーを販売してきました。冷たい飲み物は冷たいまま、暖かい飲み物は暖かく保つため、幅広い層の方に支持をされています。
しかしステンレス製真空2重構造タンブラーでは飲み物の温度がすぐには下がらないため、猫舌の人(熱いのが苦手な方)からは熱すぎて飲めないという声がありました。
そんな声にお応えするためにも開発を始め発売に至りました。
――80℃の飲み物を入れて、約3分後に約67℃になる仕組みは?
飲み物と真空断熱層の間に吸熱材を入れることによって、飲み物の温度を吸熱し(下げ)ながら適温を保っています。
飲み物の温度は下がりますが、タンブラーの外に放熱はしないという仕組みになっています。

社内で猫舌の人を募り実験した
――なぜ67℃の設定にした?
社内で猫舌の人(熱いものが苦手)な人を募り実験をしました。
様々な温度の飲み物を用意して温度計で測りながら探った結果、67℃~55℃の間が美味しいという結果が出ました。
ちなみにオフィスの給湯室などにあるコーヒーメーカーは80℃ぐらい、コンビニのコーヒーは75℃前後、自動販売機の缶コーヒーは60℃前後です。
――ちなみに開発者の方は猫舌?
猫舌です。コーヒーをずっと美味しく飲みたいけど「熱くてすぐには飲めない」「冷ましたのに適温で飲むタイミングを逃してしまう」人たちに向けて商品開発をしました。

予想を上回る注文が入ったとのことで、熱すぎて飲めないけど冷めるのを待ってられない!という悩みを持つ猫舌の人は意外と多かったようだ。
まもなくやってくる本格的な冬を前に、“適温”で温かいドリンクを飲みたい人は購入を検討してみてはいかがだろうか。