開校3年目となる福井市の通信制高校で、生徒自らが学食を立ち上げるプロジェクトが行われています。11月のオープンに向けた生徒の取り組みを取材しました。

「高校って知らない人ばかりで怖くなった。独りぼっちになったような」
  
こう話すのは、福井市にある通信制の高校・福井ICT中央高等学院に通う宮川桜さん。
  
「寝てばっかりでずっとゲームをしたり、学校に通っていないから昼夜逆転したり」
  
これまで2度、高校を中退しましたが、憧れの声優を目指して3度目の進学をしています。

宮川さんの通う高校では新たなプロジェクトが動き出しています。それが、これまで無かった学食を、生徒が作るというもの。
   
そのリーダーを務めるのが宮川さんです。
  
「昼休みにみんなが食べているところを見ると、コンビニ弁当やファストフード、あるいは何も食べていない子もいる。そんな人のために、健康的でおいしく食べられるようにして、体や心の面でもほっとできるような温かいごはんを提供できたら」
  
学食プロジェクトに取り組むのは学校生活の課題を解決する部活「ビジネス企業部」のメンバー12人。
  
この日行われたメニューの試作会では、外部の料理研究家を招いてアドバイスを受けながら初めてのハンバーグ作りに挑戦しました。
 
タマネギを炒めながら「おー!いつも親がこんなことをしていると思うとありがたい」と宮川さん。子供の様子が気になり、手伝おうとかけつけた保護者の姿も。
  
保護者が「やろうか?」と声を掛けると…「だめやって」。「ここの高校入ってからかな、料理に目覚めたの」(保護者)
  
量やスピードが求められる学食作り。生徒たちは、新たな気づきを得たようです。

学食プロジェクトではメニュー開発だけでなく資金調達や運営に至るまで、生徒が企画・検討します。
  
1食500円で提供するために食材の仕入れも工夫しています。
  
宮川さんは「規格外の商品を安く仕入れてフードロスがなくなるように私たちが頑張って取り組みたい」と話します。
  
学食の開始は11月で、クラウドファンディングを活用して資金の確保に努めています。生徒が利用する昼休み以降は、地域の人が集えるコミュニティカフェとして運営されます。

福井テレビ
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