今年3月、三重県亀山市の新東名高速のトンネルで6人が死亡した追突事故、あれから4カ月、遺族が抱える思いを聞きました。
■仲良し家族が犠牲に…遺族「殺されたと思っている」
4か月前、楽しい家族旅行の道中でした。
幸司さんの姉:
「あの子たちがまた帰ってくるんじゃないか、という感覚がどこかにあって、そんな感じで4カ月が過ぎている」
恵梨子さんの兄:
「帰ってきてほしい、いるんじゃないかなという気持ちが入り乱れて」
遺族が初めて、胸の内を語りました。
3月20日、三重県亀山市の新名神高速のトンネル内で、大型トラックが渋滞の列に追突。一家5人を含む6人が死亡する大惨事となりました。

松本幸司さん(当時45)。長女の莉桜さん(当時11)。長男の壮眞くん(当時8)。母親の恵梨子さん(当時42)と、その腕に抱かれるのは5歳だった次女の彩那ちゃん(当時5)です。

遺族が25日、初めて取材に応じました。
幸司さんの姉:
「友達の子供にもとても優しく接していた、良い父親だったんじゃないかなと思います」
恵梨子さんの兄:
「子供たちも幸司くんと恵梨子が大好きで、取り合いをするぐらい」
2人が見ていた松本家は、家族旅行が恒例の、愛にあふれる仲良し家族だったそうです。

恵梨子さんの兄:
「旅行とかイベントの時には必ず、うちの家族のLINEグループに動画が投稿されたり、写真が送られてきたりとか」
そんな写真を送ったこともあったでしょうか…真っ黒に焼け焦げたスマートフォンは、現場で見つかった数少ない遺品です。

一家を巻き込んだ大型トラックを運転していたのは、水谷水都代被告(54)。
先月の初公判では、過失運転致死の起訴内容を認め、「TikTokで料理を特集するショート動画を見ていて、およそ13秒間脇見をしていた」などと指摘されています。

幸司さんの姉:
「単なる事故だとは思っていなくて、私たちは殺されたと思っていますので」
恵梨子さんの兄:
「『ながらスマホ』『過失』、そんな言葉で終わらせてほしくない」
■“目標”で“自慢”の父親 家族のもとに帰る途中に…
もう1人、この事故で命を落とした人がいます。高峰啓三さん(当時56)。単身赴任先の埼玉から車を走らせ、家族が待つ兵庫の自宅に向かっていました。

高峰さんの妻:
「何も形見になるようなものがなくて、髪の毛もないって、何でこんな死に方をしないといけなかったんですかね…うちの主人」
バレーボールチームの監督として、毎週末、地元に戻り小学生を指導していた高峰さん。息子たちにとっても目標であり、自慢の父親でした。
高峰さんの長男:
「まだ56歳。父親からは与えられてばかりだったので、何も返せていないなと」
高峰さんの次男:
「なんでもこなせる、目標になる存在。これから一緒にやれることもたくさんあったのに」
自身もコーチとしてバレーボールに携わっている四男は、父を指導者の先輩としても慕ってきました。
高峰さんの四男:
「今回、こんな形で人生の見本を取り上げられて、まだまだこれから一緒にいる時間があったのに、趣味の話もバレーボールの話も、何もできなくなったのが本当に悔しくて。とにかく何もいらんから、大好きな父親を返してほしい」

次の裁判は8月31日、被告人質問です。
高峰さんの妻:
「13秒前向かずに、運転ってできます?普通できないですよね。嘘をつかずに本当のことを正直に話してほしい。それが最初の償いの一つだと私は思います」

