福岡県議会の議長・副議長ポストをめぐり、幹部らが金銭を受け取ったと疑惑が持たれている自民党県議団は27日、議員総会を開き、今後の対応などについて話し合いました。
自民党県議団の議員総会は27日午後、県議会棟で開かれ、24日に議員辞職した中尾正幸前副議長も出席して辞職について報告したほか、一連の疑惑に関する調査スケジュールなど今後の対応を協議しました。
一方、蔵内勇夫議長は欠席したということです。
議員総会に先立つ午前中には、自民党県議団に所属する江藤秀之県議が、疑惑を証言した吉松源昭県議とともに会見に臨み、2020年の副議長就任の際、中尾氏に500万円を渡したほか、会食の際のお車代や宿泊ゴルフ代を吉松氏と折半したことなどを初めて公の場で説明しました。
また、当選2回の自民党県議8人は幹部宛に意見書を提出し、疑惑に対して会派としての公式見解を示すことや解決しない中での議会の自主解散は避けること、さらには調査にあたり独立性の高い第三者委員会を設置することなどを求めました。
議員総会後、取材に応じた自民党県議団の松尾統章会長との主なやりとりは以下の通りです。
ーー中尾氏からどんな発言があったか。
松尾会長(以下、松尾):
今まで報道であったようなことでした。記者会見による混乱について重く受け止めていましたので、そのことも踏まえた発言がありました。
ーー江藤氏は議員総会に出席して何か発言したか。
松尾:
江藤議員は発言は何もしていませんでした。
ーー若手議員が第三者委員会の設置を要望したが。
松尾:
要望とは少し違うが、冒頭私があいさつで触れたようにそれぞれの地元で厳しい声が出ていることを踏まえ、若い期の先生だけでなくいろんな議員の先生方から早く地元にきちんと説明をしたいと。そうした中で、第三者調査会とか委員会の発言がいろいろあったところです。
ーー今回の中尾氏の議員辞職はどう受け止めているか。
松尾:
それはやはり重く受け止めています。副議長を辞めると思ったら「議員を辞める」と言われ、本当にびっくりしました。
ーー中尾氏に対する気持ちは総会でどのように説明したのか。
松尾:
私は中尾先生とはもう本当に古い付き合いです。人間的に本当に中尾先生のことを信頼していますが、今回の金銭授受の話については人間関係で判断するものではないと発言しました。事実関係をはっきりさせて、その上で県民の皆さん方の信頼を回復していただかないといけないといった発言をしました。(中尾氏が)議員辞職という大変重い決断をした中で吉松さんと中尾さんが今、泥仕合のようになっているので、それを議員を辞職して司法の場で白黒はっきりつける、といったことに対しては、私自身は評価というか、見守っていきたい、というような発言をしました。
ーー「今、疑惑を告発してる議員は辞めるべきだ」といった声はあったか。
松尾:
それは出ませんでした。
ーー江藤氏は、県議団に残る意思を示しているが会長としてはどう思うか。
松尾:
私のほうからどうとかはありません。
ーー調査のスケジュールについては総会でどう説明したか。
松尾:
弁護士会にお願いして返ってきた回答は、月に1回の弁護士会の会議で調査する弁護士さんを選ぶという話でした。それが8月上旬という話でしたが、前倒しで今週でもという情報もあるので、弁護士の先生方の選考をしていただいて調査を速やかに開始してもらいたいというような話でした。
ーー中尾氏は吉松氏を刑事、民事で告訴すると話していたが、会派としての方針は。
松尾:
特段、そのへんはありません。
一方、中尾氏は総会後の取材に、以下のように答えました。
ーー江藤氏が会見で、中尾氏に500万円支払ったと話したが。
中尾氏(以下、中尾):
事実ではありません。
ーーどういった気持ちで総会に出たか。
中尾:
きょうは県議団のみなさんに最後の挨拶をさせていただいた。
ーーどういった挨拶か。
中尾:
これから法廷で戦っていきます。
ーー吉松氏と江藤氏と?
中尾:
はい。
ーー何か物証や材料はあるのか。
中尾:
これからですから。(江藤氏の会見では)何か感謝の言葉はなかったですか、私に。
ーー何も。
中尾:
そうですか。あくまでも正副議長のポストを彼らはお金で買ったということですね。
