事件が起きたのは、岐阜県関市にあるトレーディングカード専門店。

今月22日、午前3時半ごろ、店内の防犯カメラが入り口のドアのガラスが割られる様子を捉えていた。
商品棚には目もくれず事務室へ一直線
入ってきたのは、長袖ジャンパーにフードを目深に被った人物。

一直線に向かったのは、商品売り場…ではなく、なぜか奥の事務所スペース。
机に置いたのはハンマーだ。

これで玄関のガラスを割ったのだろうか。
そして、テーブル上のカード類を持ってきた大きな袋に次々と詰めていく。

1分ほどで、ひとしきり入れ終えると、今度は売り場へ。
画面手前、棚にあるカードに狙いを定め、素早く袋に入れていく。

さらに、壁にあったディスプレーに目をつけると、無理矢理こじ開け、上の方に飾ってあるカードを取っていく。

2つの袋いっぱいにカードを詰め込んだ窃盗犯。わずか4分間の犯行だった。
その後、玄関のガラスが割れていることに気付いた近隣の店が通報。

店主が駆けつけると…
「カイトリップ」井口玲冶店主:
(盗まれたのは)ポケモンカードですとかワンピースカードになります。ボックスでいうと100以上は持ってたんじゃないか。被害は1000万円は超えてるという感じになります。いや…愕然としました。

被害額は1000万円を超える大胆な犯行。
危険を冒して再侵入…驚きの行動
実は、店主には、犯人の行動には気になる点があるという。

それは、窃盗犯が店を後にしてから、およそ1分後のこと、犯人が、店に戻ってきたのだ。そして15秒ほどで、再び出て行った。

事務所スペースの映像を確認すると、デスクに残っていたケースを1つだけ持っていく姿が映っていた。

再侵入してまで盗んでいったケースには一体何が入っていたのか?

「カイトリップ」井口玲冶店主:
レアカードが入ってました。5、60万円はすると思います。わざわざ戻ってきて取りに来るってことは、カードによっぽど詳しくないとそんなことはしないと思います。
高額なレアカードを盗み忘れていたことに気がつき、戻ってきたのだろうか。

「カイトリップ」井口玲冶店主:
何度か、もしかしたらお店に来店して位置など確認してた可能性はあります。

トレーディングカードに精通している上、店の内部を知っているかのような犯行だった。

その手のプロに狙われたとみられるが、店側は驚きを隠せない。
「“田舎”の方の店なのにまさか」
「カイトリップ」井口玲冶店主:
まさかうちに来るとは正直思ってなかったので…油断してしまった部分はあるのかなと思います。“田舎”の方の店になるので、有名な店舗でもないですし。
店があるのは、繁華街から数km離れた岐阜県関市の郊外。窃盗犯に狙われるとは、夢にも思っていなかったという。
「カイトリップ」井口玲冶店主:
うちが入られてしまったので(窃盗団が)手を広げてきている可能性がありますね。

店は警察に被害届を提出。今後、警備会社と契約するなど防犯対策を強化していくという。

今、全国で相次ぐトレカ窃盗事件。その背景には、犯罪グループの驚きの実態があった。
宮根誠司キャスター:
トレカ事件については国会議員も動き出しているようですが、なぜ事件が相次いでいるかについては、こういう背景もあるようです。
小室瑛莉子アナウンサー:
犯罪ジャーナリストの石原行雄氏によりますと、トレカがマネーロンダリングに使われているということなんです。犯罪で得たお金を盗んだトレカに交換。そしてそれを海外市場で現金化しているそうです。なぜトレカなのかと言いますと、シリアルナンバーがなく足が付きにくいという理由があるそうです。
宮根誠司キャスター:
高橋さん、トレーディングカードとマネーロンダリングが即座に頭の中で結びつかないですよね?
映像ディレクター・高橋弘樹さん:
そんな風に思っていなかったですね、子どもが楽しく遊んで買う物だから。それがマネーロンダリングに使われていると言われると、怖いなと思います。
(「Mr.サンデー」7月26日放送)

