子どもの小さなSOSをどう見逃さないか。
12月の「こども性暴力防止法」施行を前に、保育の現場で行われた研修を取材しました。
2026年6月、東京・渋谷区にある「株式会社 ポピンズ」では、保育施設の施設長など約40人が集まって、子供の異変に気づくための研修が行われています。
株式会社 ポピンズエデュケア・内山恵介副社長:
心に大きな傷がつくような体験をした子どもに関してのサインに気づいていく、ということ。
全国で保育園や学童など、子育て支援を手掛ける「ポピンズ」ではこの日、子どもの小さなサインを見逃さず、適切に対応するための研修が行われました。
内山恵介副社長は「初動を誤ると、さらに深く子どもを傷つけてしまう」と話します。
研修では、子どもたちが安心して気持ちを話せる関係づくりを重視。
その後、子どもが発した“SOS”について考えるワークショップが行われました。
研修に参加した保育士からは「日中はとても元気に過ごしていたのに、急にトイレに一緒に行った時に、本当に2人きりになった時に耳元で“お父さんとお母さんに仲良くしてほしいなあ”と、ぼそっと言われたことがあった」といった経験談も聞かれました。
さらには、子ども自身が“性暴力”から身を守る方法として、「プライベートゾーンへの対応」についてディスカッションが行われました。
「プライベートゾーン」とは、水着で隠れる体の“大切なところ”とされ、保育士からは「のぞいたり触ったりすることはいけない。どうしてダメなのかということを家庭と一緒にやっていくことも大切」といった意見も聞かれました。
研修に参加した保育士:
安全な環境というものがどこにあるのかということをもう1回考えていきたい。
研修での学びは、毎日の保育にも生かされます。
「ポピンズ」が運営する東京・晴海の保育施設では、明るく開放的な空間で、子どもたちは興味を持った遊びを楽しみながら、思い思いに過ごしています。
その様子を見守り、職員は、日々の表情や行動の変化に目を配ります。
一方、保護者からは「男性の先生との関わり方について、どういう方針で子供に接しているか。一層”見える化”されると安心して参加できる」など、施設の方針についてより具体的な説明を求める声もありました。
12月に施行される「こども性暴力防止法」。
保育施設などに職員の性犯罪の前科の確認をはじめ、子どもを守るための体制整備が義務付けられます。
株式会社 ポピンズエデュケア・オペレーション部 小野綾子ゼネラルマネージャー:
我々だけでもなく、家庭だけでもなく、社会全体で次世代に羽ばたいていく、子どもの未来をつくっていけたらと思う。
