応援したい自治体に寄付をすると、特産品や宿泊券など様々な特典を受け取ることができる「ふるさと納税」。

そんなふるさと納税だが今、北海道のある自治体の返礼品がユニークだと注目を集めている。

それがこちら。

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ラベルに「SENRO NO ISHI」との文字と、蒸気機関車のイラストが描かれた缶詰で、北海道で人口700人の一番小さな村である音威子府村(おといねっぷむら)の返礼品だ。

そして、缶詰の中に入っているのは「石」。この石は、音威子府からかつて分岐し、沿線人口が極端に少ないといった理由から1989年に廃線となった旧国鉄天北線(音威子府~浜頓別~南稚内)の鉄道線路跡(村有地)にあるものだという。

ふるさと納税の返礼品と言えば、農産物や魚介類、地元メーカーの製品といった地域の名産品が多い。

数ある候補があったと思うが、そのような中でなぜ線路の石を選んだのだろうか? 北海道・音威子府村の担当者にお話を伺った。

現役路線の駅や路線の存続に役立てたい

ーーなぜ返礼品に石を選んだ?

地域の住民有志団体の音威子府村若手まちづくりグループ nociw*(ノチウ)が「えちごトキめき鉄道」(新潟県)の「線路の石缶詰」をヒントに、村にかつてあった「旧・天北線」線路跡にも石があることから、廃止路線の石を活用することにしました。

廃止路線の「石」を活用して、現役路線(宗谷本線)の駅や路線の存続に役立てたいという想いが込められています。


ーーふるさと納税の寄附金の具体的な使い道は?

村が得た寄附は寄付者の意向にあわせて、宗谷本線の廃止候補駅の維持管理やその他鉄道に関することなど、村の振興に活用されます。


ーー存続の危機の路線があるの?

本村を縦断している「宗谷本線」は利用者が少ないため鉄道事業者や沿線地域との協議、利用促進の取り組みが行われています。


ーーでは「SENRO NO ISHI」を返礼品にしたい場合はどうすればいい?

音威子府村ウェブサイトから、「寄附申出書」にご記入いただき、郵送・メール・FAX等で申し込みください。12月頃には、ふるさと納税仲介サイトからも受け付けをスタートする予定です。

宗谷本線 音威子府駅

石はコケなどを洗浄してコーティング処理

ーー11月6日から始まったようだが、いまのところ寄付者​はどれくらい?

まだスタートしたばかりですので、5件程度です。


ーー石は何か加工しているの?

コケなどを洗浄し、コーティング処理しています。


ーー重さはどれくらいなの?

均一ではないためバラツキがありますが、約250g程度です。

これまでは「音威子府そば」などが返礼品

ーー石をどんな風に使ってほしい?

かつて「線路の石」として、蒸気機関車が走るレールを支えていた貴重な石ですので、缶詰のまま大切に飾っていただくなど、自由に使っていただけると思います。


ーーいままではどんなものを返礼品にしていた?

村の特産品である「音威子府そば」をはじめ、加工品や農産物を返礼品にしています。


ーー反響はあった?

ふるさと納税のピークが年末頃ですので、これからかと思います。

音威子府そば

たとえ利用者が少ない状況でも音威子府村で暮らす人たちにとっては「宗谷本線」が重要なライフラインであることに違いない。
支援したいと思った人は「SENRO NO ISHI」は1万円の寄付で受け取ることができる。
 

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