口の中でとろけそうな高級ブランド牛のステーキに、冬の味覚の王様・カニ。
これらはすべて、ふるさと納税の返礼品。
今年の締め切りがあと10日ほどに迫り、ふるさと納税への駆け込み需要が高まっている。

“駆け込み特需”で競争激化

街行く人に、ふるさと納税について聞くと…。

60代女性:
トイレットペーパーを頼みたいです。王子製紙がある地域だと、トイレットペーパーがふるさと納税で来る。

50代女性:
去年も駆け込みで納税して。今年も夫に「ほかにも、もう少し選んで」と言われています。

「寄付金額は安い可能性がある」という
「寄付金額は安い可能性がある」という
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関心が特に高まる師走のふるさと納税だが、お得に返礼品をゲットするコツはどこにあるのか。
ふるさと納税ガイドの飛田啓介編集長は、「各自治体が運営しているふるさと納税サイトで寄付した方が、寄付金額は安い可能性がある」と話す。

今、自治体や企業の間でふるさと納税をめぐる新たな動きが広がっている。

ふるさと納税をめぐり新たな動きが
ふるさと納税をめぐり新たな動きが

返礼品人気ランキングの常連、大阪・泉佐野市が打ち出しているのが、独自の返礼品サイト「さのちょく」。泉佐野市の担当者によると、この特設サイトでの申し込みには“あるメリット”があるという。

焼肉店でも人気のジューシーな牛肉ハラミも、お得にゲットできるというのだ。
いったいどういうことなのか?

牛肉ハラミをお得にゲットできる
牛肉ハラミをお得にゲットできる

「さのちょく」では、総重量1.5kgの牛ハラミの寄付金額は1万5000円。しかし、民間サイトで同じ商品の寄付額を見ると、1万8000円と3000円高くなっている。

手数料が発生しない分、寄付金額を低く設定することができるという
手数料が発生しない分、寄付金額を低く設定することができるという

市の担当者はその理由として、掲載手数料があるためと説明。
市の特設サイトでは手数料が発生せず、その分、寄付金額を低く設定することが可能になるため、寄付金額が低い返礼品があるとしている。

また、「ドモホルンリンクル」など、年齢化粧品で知られる再春館製薬所も、人気の化粧水のセットや地元の名産・赤牛などを扱うふるさと納税の自社サイトを12月に立ち上げた。

人気の化粧水のセットや地元の名産・赤牛などを扱う
人気の化粧水のセットや地元の名産・赤牛などを扱う

再春館製薬所 広報・PRチーム 藤田亜希さん:
年末に向けての駆け込み需要というところは、もちろん意識をしています。それに合わせて露出も増えるのでは、というような狙いもあって、この時期に立ち上げています。

年末に向けての駆け込み需要を意識し、12月にサイトを立ち上げたという
年末に向けての駆け込み需要を意識し、12月にサイトを立ち上げたという

もちろん、寄付額もお得になっていて、「ほかのサイトより、10%ほど低い寄付額で掲載しています」と話す。

こうした動きに対し、民間のふるさと納税サイトは独自のポイント還元を打ち出すなど、あの手この手のアピールを続けている。

キャッシュバックキャンペーンを行っていることもあるので「見比べて判断するべき」と話す
キャッシュバックキャンペーンを行っていることもあるので「見比べて判断するべき」と話す

ふるさと納税ガイド 飛田啓介編集長:
大手のサイトは、寄付金額の10%、20%、30%分をキャッシュバックするというようなキャンペーンをやっています。よりお得にやりたいという方は、どちらも見比べて判断するべきかなと思います。
(「イット!」12月20日放送)