7月22日、新潟県小千谷市にある工事現場の重機を60km離れた場所から遠隔で操作する様子が公開されました。建設業界の人手不足解消へ期待が寄せられています。
【松村道子アナウンサー】
「小千谷市の工事現場から約60km離れた燕市。太陽が照りつけていますが、きょうはこのエアコンの効いた建物の中から重機を操作するということです」
長岡市の建設会社と東京の建機メーカーがおととしから共同で行っている長距離遠隔操作の検証。
この日は小千谷市の遊水地でのり面をつくる工事が公開されました。
燕市の事務所にある遠隔コックピットから重機を操るのは田原健吾さんです。
【曙建設土木部 田原健吾 主任】
「全然足元などが汚れないので、それがとてもいい。夏もやはり外に行くと暑いが、この事務所ならエアコンも効いているので快適に仕事ができる」
一方、小千谷市の現場は…
【記者リポート】
「小千谷市の現場は大変厳しい暑さとなっています」
衛星インターネット回線などで2つの現場をつなぎ行われる工事。
コックピットには現場の様子が映し出され、田原さんがレバーを上下させるのに合わせ、小千谷市の重機がのり面を成形していきます。
【曙建設土木部 田原健吾 主任】
「モニターを見ての運転は距離感が実際に乗るのとは違うので慣れが必要だが、慣れれば誰でも乗れるようになると思う」
田原さんはオペレート歴30年のベテランですが、コックピットには完成図をもとにしたガイダンス機能が搭載されていて、経験の浅い若手でもガイドに従うことで正確に作業できるといいます。
【曙建設 吉原靖広 常務】
「現在の動きであれば十分満足のいくもの。現在は河川工事の広い、誰もいないところを想定していて、そのうち道路関係一般車両が通るところでも使用できるだろうと思っている」
生産年齢人口が減少する一方で、インフラの老朽化への対応などは増えていて、国交省も建設現場の自動化・省人化を目指しています。
【北陸地方整備局・信濃川河川事務所 小野正博 工務課長】
「こうした取り組みがもっと普及すれば、より一層、生産性の向上や省人化対策につながるのではないか」
【曙建設土木部 田原健吾 主任】
「最新の技術に若い人たちが興味を持って建設業に来てくれればなと思う」
通信が途切れないようにすることが課題ですが、建設現場の未来に新たな風を吹き込む長距離遠隔操作。
共同検証は今後も継続されるということです。
