今、県内で細菌の「カンピロバクター」が原因の食中毒が相次いでいます。要因と対策を「ツイセキ」します。

細長い、らせん状の細菌。
少量の菌でも食中毒を引き起こすことがある「カンピロバクター」です。

【県食品生活衛生課・児玉枝里 主査】
「カンピロバクターの特徴としましてはニワトリやウシの腸管内にいるような細菌になりまして、特に鶏肉からは高い割合で見つかっているものになります」

県内では、今月に入り三原市、尾道市、福山市の県東部を中心に「カンピロバクター」による食中毒が少なくとも6つの店舗で相次いで発生しました。

原因となった食品は特定されていませんが、いずれの店も、鶏肉の刺身やたたきなどを提供していました。

【県食品生活衛生課・児玉枝里 主査】
Q:県東部でこれだけ集中して起きているのはどうしてなんですかね?
「理由としては分かっていないんですけど、十分な加熱をすることで防ぐことができる食中毒になっております。肉のドリップが他の食品についてしまって、それを介して起きてしまうこともあるので、ちょっとした食品の取り扱いの不備があったことなどにより起こったのではないかと考えています」

高温多湿の夏場は特に細菌を原因とする食中毒が発生しやすくなります。

通常、加熱すると死滅する「カンピロバクター」ですが、万が一感染すると下痢や腹痛、発熱などの症状が現れるほか体の麻痺や呼吸困難を伴う神経の病気を発症する恐れもあります。

【五十川裕明 記者】
「食中毒のリスクは飲食店に限った話ではありません。家の中でもカンピロバクターに注意が必要です。どんな対策があるのでしょうか」

食品衛生に詳しい比治山大学の青山康司教授。
一番の有効策は、やはり肉の中心部まで加熱を徹底することだといいます。

【比治山大学・青山康司教授】
「今の食中毒の事例を見ると大体は加熱が足りない状態で食べている。だから、おいしさを重視するために生の状態、生に近い状態で食べている事例がカンピロバクターの食中毒につながっているので、やはり食中毒にならないためにはやっぱり加熱」

通常、食肉は中心部を75℃以上で1分以上加熱すれば菌が残る心配はありません。

他にも器具を清潔にすることや肉と他の食材の接触を防ぐことも大切です。

また、調理の上で基本となるのが手洗いです。

【比治山大学・青山康司教授】
「すべての食中毒(対策)だと思ってください。手を介して感染するような食中毒には有効です」

手を二度洗いするか1分以上かけてしっかり洗うことを推奨していました。

県内で夏場に相次ぐ「カンピロバクター」による食中毒。
生で食べられる鶏肉の提供は禁止されていませんが、家庭でも「加熱」や「消毒」の予防を徹底することが大切です。

テレビ新広島
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