FIFAワールドカップ2026は15日(日本時間16日)、準決勝でイングランド対アルゼンチンが行われ、アルゼンチンが逆転勝利。19日(日本時間20日)に、決勝でスペインと対戦する。
W杯連覇を目指すアルゼンチンと、60年ぶり優勝を目指すイングランドの一戦。前半は激しい攻防でお互い一歩も譲らず、決定的な場面はほとんど見られなかった。ドリブルで突破するメッシが倒され、両チームの選手が小競り合いになる場面もあった。
後半、試合が動く。イングランドは後半10分、右サイドからロジャーズがクロスを入れ、ファーサイドで反応したゴードンが右足でネットを揺らした。
追いつきたいアルゼンチンは、後半24分にメッシのクロスをゴンサレスがゴール正面で合わせるが、イングランドのGKピックフォードのスーパーセーブで阻まれる。
ボールを保持するアルゼンチンと、耐えるイングランド。だが後半40分、フェルナンデスの狙いを定めたミドルシュートがネットを突き刺し、アルゼンチンが1-1の同点に追いつく。
さらにアディショナルタイムに入った後半47分、メッシが右サイドからクロスを供給し、ラウタロ・マルティネスがファーサイドでヘディングシュートをたたき込み、2-1と逆転に成功する。そのまま試合が終了すると、2ゴールに絡んだメッシは両手をあげて喜んだ。アルゼンチンは、決勝でスペインと対戦する。
イングランドとアルゼンチンの対決には、長年の因縁がある。
その出発点として語られることが多いのが、1966年イングランド大会の準々決勝。開催国イングランドが1ー0で勝利した一戦では、アルゼンチンの主将ラティンが退場処分を受け、この判定を巡り大きな騒動になるなど、両国の感情的な対立を深める一因となった。イングランドはこの大会で優勝している。
その後、1982年4月にアルゼンチン軍が南大西洋のフォークランド諸島(アルゼンチン名・マルビナス諸島)に上陸。英国が艦隊を派遣し、両国はフォークランド紛争で実際の武力衝突を経験した。
最終的に英国が支配を維持したものの、アルゼンチンは現在も領有権を主張しており、この戦争は今も両国関係に影を落としている。
そのわずか4年後、1986年のメキシコ大会では、伝説となったマラドーナの「神の手」と5人抜きのゴールが生まれ、アルゼンチンが勝利。1998年のフランス大会では、ベッカムが退場し、イングランドが敗れた。さらに2002年の日韓大会では、イングランドが勝利して雪辱を果たした。
サッカー界を代表する因縁のカードを巡っては、試合会場のアトランタでセキュリティー対策が強化されるなど緊張感も高まっていた。一方で、試合前には両チームの選手らがサポーターに冷静な対応を呼びかける動きもみられた。

