かけつけた消防隊員2人の命が失われた、道頓堀のビル火災できょう=7月14日、ビルの飲食店の従業員だった35歳の男が『たばこのポイ捨て』によって、火災が起きた疑いで書類送検された。
たばこの火が、さまざまな要因で急激に燃え広がり複雑なビルの構造が救助を妨げる中で、2人は命を失った。
そのうちの1人の高校時代の恩師がこの機会に関西テレビの取材に応じ、「街の人に忘れてほしくないですね。二度とああいった事故が起きないように」と語った。
■消防隊員の命を奪った火災の原因は「たばこのポイ捨て」か 飲食店従業員だった男を書類送検
2025年8月18日午前9時45分ごろ、大阪の中心地・ミナミが騒然とした火災が起きた。
当時現場で消火活動にあたった消防士の森貴志小隊長(当時55歳)と長友光成隊員(当時22歳)が亡くなった。
そしてきょう(7月14日)、警察は、ビルの飲食店の従業員だった35歳の男を、たばこの吸い殻を捨てて火を燃え移らせ、ビル2棟を焼いた疑いで書類送検した。
現場付近の防犯カメラの映像などから、男の関与が浮上したということで、警察は男の認否を明らかにしていない。
また警察は、男が2人が死亡する結果までは予見できなかったと判断し、重過失致死傷罪は適用しなかった。

■殉職した長友光成さんの高校時代の恩師が語る
厳しい状況の中でも懸命に消火活動にあたった消防隊員たち。今も思いを寄せている人がいる。
殉職した2人のうちの1人、長友光成さんが高校時代に所属していたサッカー部の顧問・永野雅崇さんは、先月も現場を訪れた。
そして「今から暑くなるんで汗拭いてもらおうと思って」、と当時のチームのタオルを供え、「やっぱりよく頑張ったねって。逃げるに逃げられず、ほんと苦しい思いしたんだなって」と長友さんに語り掛けた。

■「ムードメーカー」だった長友さん 高3年のとき『はい!消防行きます』と
長友さんは高校時代から消防士になることを夢見ていたということで、その思い出を振り返った。
【殉職した長友光成さんの高校時代の恩師 永野雅崇さん】「高校3年のときに『消防になるの?』と聞いたら、『はい!消防行きます』という風に力強く話してくれたのを覚えています」
長友さんは、部活でも自然と仲間のために行動する人柄だったという。
【殉職した長友光成さんの高校時代の恩師 永野雅崇さん】「彼はキーパーなんですけど、試合前とかキーパーグローブつけて、『パン』と(手を)たたくんですよ。
そこでチームにスイッチが入ることがよくあって。それが一番彼らしいなと。ムードメーカーですね」

■「街の人に忘れてほしくない。二度とああいった事故が起きないように」
永野さんは涙をぬぐいながら、「やっぱりだめですね、思い出すと」と語り、起きたことを忘れてほしくないと訴えた。
【殉職した長友光成さんの高校時代の恩師 永野雅崇さん】「街の人に忘れてほしくないですね。二度とああいった事故が起きないように。忘れられるのは嫌ですね」
(関西テレビ「newsランナー」2026年7月14日放送)


