世界的なファッションデザイナー・コシノヒロコさんの妥協なきプロの現場を、子どもたちが体験しました。

東京都内で行われたコシノヒロコさん監修のファッションショーで、コシノさんの作品を着こなし、ランウェーを歩く子どもたちがいました。
モデルだけではなく、ショーの進行管理をしているのも、撮影するカメラマンも、子どもです。

東京都と東京都歴史文化財団が主催する、子ども向け芸術文化体験プログラム「NEXT CREATION PROGRAM」。
その中の一つ、コシノさん監修の「こどもファッションプロジェクト」の一環として今回のファッションショーは行われました。

会場となった東京都現代美術館では、コシノさんの展覧会が開催中で、約200点の作品が展示されていて、コシノさんの指導のもとショーを行ったのは、5月から、7つのコースに分かれて講座を受けた子どもたちです。

本番6日前、50人のモデルの衣装やヘアスタイル、アクセサリーなどのチェックが行われました。
「ちょっと色合わないね? 黒の方がいいね?」とコシノさんの指示に応えるのは、モデルやスタイリストだけではなく、アクセサリー制作者も修正指示にその場で対応します。

コシノヒロコさん:
子どもを子どもと思ってませんので。

小篠ゆまさん:
逆にいうと本当に「プロの世界を学ぼう」というのが今回の趣旨なんですよ。

コシノヒロコさんは「楽しいばかりじゃなくて実際に裏方ってすごく大変なんだけど、それも一つの勉強」と話します。

本番当日の控室では、メイクや制作進行担当が慌ただしく動き回り、カメラ担当はメイキングの撮影やショー本番の段取り確認などに追われます。
美術館の長いエントランスに設けられた客席が埋まり、緊張感がピークに達するなか、子どもたちの1カ月半の集大成となる30分のショーが幕を開けました。

トップバッターを務めた子をみんなが拍手で迎えました。

トップバッターを務めた子は「やる前はめちゃ緊張しまくってたんですけど、やってみるとめちゃ楽しかったです」と話しました。

プロの大人たちと「楽しいだけじゃない」苦労を重ねて勝ち取った「楽しかった」。

ショーの最後にはスタッフの子もランウェーへ。

動画撮影コースの子:
生で見たくてずっと。カメラ追わなきゃって必死になってました。楽しかったです。

イベントプロデューサーコースの子:
大変だったんですけど、それ以上にお客さんも盛り上がってくれてたし、モデルのみんなも楽しかったって言ってくれてて、楽しかったです。

最後にコシノさんは子どもたちに「これから一生懸命勉強して、すばらしいデザイナーやモデルやカメラマンや有名な人になってください。頑張ってね」とエールを贈りました。

コシノヒロコさん:
子どもたちのあの輝く顔を見てると、本当に元気もらっちゃうんですよね。小さいときに、とてつもなく感動したことって一生忘れないと思う。たぶんあの中から、すごいクリエイターが生まれると思います。