神戸市は、神戸市立医療センター中央市民病院で、2024年6月に脳梗塞の疑いで緊急搬送された80代の男性患者について、肺がんの疑いが指摘されていた画像診断レポートを見落とす医療事故があったと発表しました。
男性患者は、1年半後に、手術による根治が難しい状態まで進行した状態でがんが見つかり、投薬治療を受けているということです。
■脳梗塞疑いで入院した80代男性患者 CT撮影し肺がん疑い所見を見落とす
神戸市によると、神戸市内に住む80代の男性患者は、2024年6月、脳梗塞の疑いで神戸市立医療センター中央市民病院に緊急搬送された際、頭部などを中心にCT画像を撮影しました。
その際、画像診断レポートに「左上葉肺がん疑い」という所見が記載されましたたが、救急科や脳神経内科がこの記載を見落とし、精密検査や専門科への紹介を行わなかったということです。
■見落とした結果「手術で根治が困難な状態」に進行 投薬で腫瘍縮小も
男性患者は2025年12月、胸水がたまる症状で呼吸器内科を受診した際に肺がんと診断され、見落としが発覚しました。
診断された時、がんはすでに脳など他の部位へ転移していて、手術による根治が困難な状態まで進行していたということです。
病院側は診断後、男性患者に対し、直ちに治療を開始し、遺伝子検査の結果、有効性が期待できる治療薬があることがわかり、2026年1月より投薬治療を始めました。
その結果、腫瘍が縮小していることが確認されていて、投薬管理と並行して、中央市民病院で3~4カ月ごとに画像検査し、経過を慎重に観察しているということです。
