西日本豪雨から8年。「防災の大切さはわかっている、でも手が動かない」ーーそんな葛藤を抱える人は少なくないのではないか。日々と暮らしと防災を分けない「ながら防災」という発想に注目した。

月1回、ママたちが語り合う防災の場

広島市西区を拠点に、3児の母・久米瞳さんと1児の母・永山千春さんが立ち上げた「ママのための防災カフェ」。月1回、小さな子を持つ親たちが情報交換する場だ。
「防災は家庭にいる女性が準備することが多い。そういった方々にアドバイスやヒントを伝えたくて始めた」と永山さんは話す。

「何と合わせるか」が防災の鍵

毎月テーマを決めているが例えば「災害救助用クラッカー」は
市販のビスケットと比べると口の中でパサつきを感じやすいことが試食してわかった。
「いざというときに食べるものだからこそ、何と合わせるとおいしいか、平時に知っておくことが大切」と久米さんは考え、参加者たちと試食してみた。
ジャムやコンビーフ、キムチなどを試した結果、「キムチは合う」などの発見も。
普段のおやつとして事前に体験させておくことが重要なのも、こうした「食べてみてわかること」があるからだ。保存がきく市販の離乳食も、非常用ビスケットの”おとも”として活用できそうだ。

ビーズが「命札」、笛は普段から練習を

カラフルなビーズで作るアクセサリーが、子どもの身元確認アイテムになるーー。「名前を伝えられない年齢の子が身につけておくといい」と久米さん。
防災笛も普段から試しておくことが、いざというときに困らないだろう。

マリンシューズを枕元に

久米さんが実践するのは、枕元にマリンシューズを置くこと。「枕元に靴を」とはよく言われるが、夏の時期がメインのマリンシューズの保管を枕元にすれば緊急時にも役立つと考えた。

「ながら防災」専門家が語る入口

CAMMOCの三沢真実代表は、日常と防災を切り離さない「ながら防災」を提唱する。
「テンションが上がるデザインのランタンを部屋に置けば、インテリアとしても楽しめて停電時にもすぐ使える。お気に入りのものを取り入れながら続けられるのが、ながら防災のメリット」と三沢さん。
まず意識すべきは「知る」こと。「蛇口をひねるときに『もしかしたら水が出ないかもしれない』と考えるだけでいい」。そして三沢さんが勧めるのが、モバイルバッテリーを常に持ち歩くこと。スマホのバッテリー切れは、情報だけでなく精神的な余裕も失わせるからだ。

テレビ新広島
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