いま、宅配ボックスが新たな詐欺の受け渡し場所として悪用されるケースが相次いでいる。特殊詐欺グループは、防犯カメラの少ない宅配ボックスに現金を保管し、秘匿性の高いアプリで暗証番号を共有するなどして、対面することなく受け子への報酬やだまし取った現金を受け渡していたとみられている。宅配サービスの普及とともに利用が広がる中、その利便性を逆手に取った巧妙な手口に警察が警戒を強めている。

「宅配ボックス」を悪用 新たな詐欺の手口

いま、宅配ボックスを悪用する事件が相次いでいる。

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Tシャツに顔を突っ込み顔を隠して歩く男。詐欺グループの1人、津田雅斗容疑者(41)。
2025年8月、仲間とともに都内に住む80代の女性に対して息子になりすまし「のどに腫瘍ができてしまったので手術するかもしれない。治療にお金が必要だ」などと嘘を言い、女性から現金800万円をだまし取った疑いが持たれている。

この詐欺グループは2025年1月から9月にかけて、40人から合わせて1億1260万円だまし取ったとみられる。

現金の受け渡しで使われたのが現在、設置数が増えている後付けの「宅配ボックス」だ。
その手口は、こうだ。

津田容疑者は集合住宅の宅配ボックスに受け子への報酬5万円を入れ、鍵を開けるための暗証番号を秘匿性の高いアプリを使い、受け子に送信。

被害者の女性から800万円を回収した受け子は、暗証番号で宅配ボックスを開けて5万円を受け取り、回収した800万円を入れていた。

悪用されていたのは、周囲に防犯カメラがなく誰でも入れる場所に置かれ、利用者が暗証番号を設定できるタイプの宅配ボックスだ。

津田容疑者は、数十カ所の宅配ボックスを悪用し、受け子と対面しないまま現金の受け渡しを繰り返していたとみられている。

警視庁は津田容疑者の認否を明らかにしていない。

中国人グループまで…警視庁も注意呼びかけ

さらに、宅配ボックスを悪用する詐欺グループは他にも。

警察署から出てきたのは、眼鏡をかけたマスク姿の男。中国人の任百暁容疑者(37)。
別の中国人の男2人とともに詐欺や窃盗の疑いで逮捕された。

任容疑者らもキャッシュカードや現金の受け渡しで宅配ボックスを悪用し、この事件でも秘匿性の高いアプリを使って、暗証番号がやり取りされていた。

被害者は30人、被害額は約2600万円に上る。

都内で相次ぐ宅配ボックスを悪用した事件。
警視庁は、宅配利用の増加に伴い宅配ボックスを後付けで設置する集合住宅が増えていることから、注意を呼びかけている。
(「イット!」7月10日放送より)

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