【安倍元総理の妻・昭恵さん】「今頃になって、なんか本当の意味での当事者になったっていうところから、すごく感情的になってきているのかもしれないなと思いますけど」

2022年の7月8日、日本中に衝撃が走った安倍元総理銃撃事件。今回、妻の昭恵さんが関西テレビ「newsランナー」の単独取材に応じた。

昭恵さんは、これまでカメラの前では明かしてこなかった山上被告への思い、そして今、思い出す安倍元総理との日々について語った。

そして夫を失った事実を最近になってやっと、素直に悲しむことが出来るようになったと振り返った。

■安倍元総理銃撃事件 山上徹也被告“旧統一教会との関係性を背景に…”

2022年7月8日、奈良市の近鉄・大和西大寺駅で参議院選挙の応援演説に来ていた安倍晋三元総理大臣(当時67歳)が、手製の銃で撃たれ殺害された。

山上徹也被告(45)は、その動機について自らの不遇な生い立ちに大きな影響を与えた旧統一教会と安倍元総理との関係性を背景に事件を起こしたと語った。

【山上被告(裁判で)】「旧統一教会に一矢報いるというか、打撃を与えるのが自分の人生の意味だと思った」

山上徹也被告(送検時・2022年)
山上徹也被告(送検時・2022年)
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■事件から4年を前に「安倍晋三回顧展」 会場には妻・昭恵さんの姿が

事件から4年を前に東京で始まった「安倍晋三回顧展」。会場には様々な安倍元総理ゆかりの品が展示されている。(奈良県では2026年7月17日から開催。)

その一角には、最後の演説に使用していたマイクや、はいていた靴など事件に関わるものもある。割れてしまったものを拾い集めた議員バッジもその1つだ。

会場には安倍元総理の妻・昭恵さんも足を運んだ。

【安倍元総理の妻・昭恵さん(会場での発言)】「母のところに行って、『そろそろお母様、お昼ご飯にしましょうか』と言っているときに、(秘書から)電話がかかってきて。『代議士が撃たれたようです』って。

もう意識はない、もちろんない状態でしたけれども、一応私が着くまで、生きているという、とりあえずまだ死んではいないという状態を保っていてくださっていて。

私が声をかけると、握っている手を、ちょっとだけ握り返してくれたような…もしかしたらそれは私の錯覚かもしれないですけれども、主人はどこかで私が来るのを待っていてくれたのかなと思いました」

割れてしまったものを拾い集めた議員バッジなども展示「安倍晋三回顧展」 
割れてしまったものを拾い集めた議員バッジなども展示「安倍晋三回顧展」 

■昭恵さん「今頃になって現実を受け入れられるように」夫の死を受け止める

そして今回、昭恵さんは事件から4年の節目に関西テレビ「newsランナー」の単独取材に応じた。

そこで語られたのは“ただ素直に、悲しい”と表現出来るようになるまで、昭恵さんがひとり向き合ってきた日々と、夫の命を奪った山上被告に対する思いだ。

【安倍元総理の妻・昭恵さん】「なんなんでしょうね…私はちょっとした悲しいドラマを見ても泣くようなタイプなのに。

主人が亡くなったあと『うわー』という、感情的に泣くっていうことができなかったんですよね。

どこか他人事みたいな感じだったのかもしれないですね。今頃になって、なんか本当の意味での当事者になったっていうところから、時が経って、やっぱり現実を受け入れられるようになったのかもしれないですね」

「どこか他人事みたいな感じだったのかも」
「どこか他人事みたいな感じだったのかも」

■裁判で向き合った山上被告に「恨みという感情は持ちたくない」

あの事件の日、突然、「安倍元総理の妻」から「殺人事件の被害者遺族」となった昭恵さん。

裁判では被害者参加制度を使って最愛の人の命を奪った山上被告と法廷で向き合った。

【安倍元総理の妻・昭恵さん】「テレビで犯人(山上被告)を見ていたときから、あまりそういう感情はなかったので…淡々とした感じで。『ああ、裁判ってこういうもんなんだな』という感じでしたね。

別に許すとか、同情するとかっていうこととはまた違いますけれども、自分の中では『恨みという感情は持ちたくない』って思っていたんだと思いますね。

恨みの感情が波及していくっていうことは避けたいって思っているので、恨みは恨みを呼ぶので」

2026年1月、奈良地裁が山上被告に言い渡した判決は“無期懲役”。山上被告側はこれを不服として控訴し、裁判はいまも続いている。(2026年7月8日現在)

裁判に参加した時の昭恵さん(法廷内イラスト)
裁判に参加した時の昭恵さん(法廷内イラスト)

■生きていたら安倍氏は「「もう一度総理大臣を目指したかもしれない」」

「安倍元総理が生きていたら、どういった日々を過ごしたかったか?」という質問には、「もう一度総理大臣を目指したかもしれない」と語った。

【安倍元総理の妻・昭恵さん】「(総理在任)2回目も結局は体調不良で辞めることになっているので。

多分主人が一番やりたかったのが、”憲法改正”と”拉致被害者の問題”。北朝鮮の問題を解決することができなかったっていうのはまだすごく大きな心残りで。

もう一度、もしかしたら総理大臣を目指したかもしれない。それを私はまた支える立場だったんだろうなっていうふうには思います」

安倍元総理
安倍元総理

■思い出すのは「何気ない日常」も…

憲政史上、最も長い期間総理大臣を務めた「政治家・安倍晋三」ですが、妻・昭恵さんは「何気ない日常を一番思い出す」と述べた。

【安倍元総理の妻・昭恵さん】「もちろん、毎日手を合わせていますし、お線香をあげていますし。思い出さない日はないですね」

(Q.思い出すのはどういった2人の日々か?)
【安倍元総理の妻・昭恵さん】「何気ない日常ですね、一番思い出すのは」

日本の民主主義が暴力にさらされ、政治の中に潜んでいた歪な側面が明るみとなった事件から4年。今も、私たちの社会はこの事件から多くの課題を突きつけられている。

(関西テレビ「newsランナー」2026年7月8日放送)

安倍昭恵さん
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関西テレビ
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