富山県の新田知事は8日の会見で、富山空港の愛称を現在の「富山きときと空港」から「富山高山すし空港」に変更すると発表した。現在の愛称は2012年、翌年の置県130周年の記念事業として公募により選ばれたもの。今回は今年4月から空港を運営する富山エアポートの岡田信一郎社長の提案を受け、県が検討を進めていた。

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「すし」と「高山」を冠した理由

新田知事は、愛称に「すし」を加えた理由について、「寿司は世界的に認知度が高く、誰でも直感的に理解できる、いわば世界の共通語と言ってもいいワードだ」と説明した。英語表記では「Toyama-Takayama Sushi Airport」となり、特に「Sushi Airport(すしエアポート)」の部分は他に例のない呼称として、インバウンドの関心を惹きつける強力なフックになると強調した。県のブランディング戦略「寿司といえば、富山」の発信強化にもつながると位置づける。

「高山」を冠した理由としては、飛騨高山地域への外国人宿泊者数が年間100万人に及ぶことを挙げ、「富山空港が飛騨高山地域への空の玄関口であることを、世界の方々に向けて分かりやすく発信する目的だ」と述べた。岐阜県の江崎知事は先月3日の定例会見で「富山空港に高山という名前が付くことで、飛騨高山方面の入口があることを世界に発信することになる」とのコメントしている。

利用者数は約60%減、公募によらず決定

愛称変更の背景には、富山空港を取り巻く厳しい現状がある。昨年度の利用者数は37万9306人で、現愛称が付いた平成24年度の94万4559人と比べ、約60%減少した。2015年の北陸新幹線開業の影響もあるとしながらも、知事は「新たな愛称の効果を早急に発揮させていくことが重要だ」と訴えた。また、空港の運営主体が前回と異なることも踏まえ、今回は公募によらず愛称を決定したと説明した。

今回の愛称変更はあくまで第一歩と位置づけており、国際定期便の再開や利用促進に向け、富山県と空港運営事業者が官民連携で取り組みを進めるとしている。

(富山テレビ放送)

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