打ち上げから12年。宇宙を旅し続けるはやぶさ2が、また新たな偉業を成し遂げた。JAXAは小惑星「トリフネ」への接近と撮影の成功を発表し、2つの物体が接合した雪だるまのような姿が初めて鮮明に捉えられた。

2つの物体が接合、横たわる「雪だるま」の姿

今回公開されたトリフネの画像には、2つの物体がくっついた独特の形状——まるで雪だるまが横向きに寝転がっているような姿が映し出されている。

はやぶさ2は2014年12月、種子島宇宙センターからH2Aロケット26号機で打ち上げられた。2020年には小惑星リュウグウで採取した物質の入ったカプセルを地球に届けるという、当初のミッションを見事に完遂。その後も運用を続け、今回は地球から約1億キロ離れたトリフネへの接近・撮影に成功した。

はやぶさ2
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「沖縄から北海道の1円玉を射抜く」精度

今回のミッションは「フライバイ」と呼ばれる手法で行われた。はやぶさ2を秒速5キロという超高速で小惑星に接近させるもので、「沖縄から北海道にある1円玉を射抜く」と例えられるほど、極めて高い精度が要求される。

事前のテストでは思うような撮影ができなかったといい、JAXAの担当者も鮮明な画像の出来栄えに驚きを隠せなかった。

JAXAはやぶさ2拡張ミッションチームの三桝裕也チーム長はこう語った。

「画像を見た瞬間、鳥肌もの。こんなことができるんだと思いました。うれしかったです」

将来の「地球防衛」にも活用できる技術

このフライバイミッションには、科学的な探査にとどまらない重要な意義がある。将来、地球に衝突する可能性のある天体が発見された場合の緊急調査などに活用できる技術の獲得を目指したものだ。

はやぶさ2がトリフネにどこまで接近したか、その詳細は今後の解析によって明らかになるという。

2031年、最終目的地へ

はやぶさ2のミッションはまだ終わらない。5年後の2031年、最終目的地の小惑星に到着するまで、宇宙の旅は続く。種子島から旅立ったこの小さな探査機は、今日も人類の目となって宇宙の謎に挑み続けている。

【動画で見る▶小惑星「トリフネ」に接近&撮影成功 2014年種子島から打ち上げ「はやぶさ2」 】

鹿児島テレビ
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