絵本作家の林明子さんが7月1日、肺炎のため亡くなりました。81歳でした。

林さんの作品を手がける福音館書店が8日、SNSなどで発表しました。

林さんは1945年東京都生まれ。横浜国立大学教育学部美術科を卒業。1973年11月号の「かがくのとも」に掲載された「かみひこうき」(文:小林実)で絵本作家としてデビューしました。

1976年に、筒井頼子氏との共作「はじめてのおつかい」が評判となりました。

小さな女の子の「みいちゃん」がお母さんにおつかいを頼まれて牛乳を買いに行く物語で、たばこを買うおじさんや、みいちゃんを押しのけて買い物をするおばさんの登場などで不安にかられながらも、勇気を振り絞ってお店の人に声をかけるみいちゃんの心の動きが鮮やかに描かれ、50年という長い年月にわたり愛されました。累計発行は261万部です。

筒井頼子氏とは、突然いなくなった妹を探す姉の不安と緊張を描いた「あさえとちいさいいもうと」でも共作。自身で作・絵を手がけた「おつきさまこんばんは」(262万部)もロングセラーとなっています。

その他にも、第30回サンケイ児童出版文化賞美術賞を受賞した「おふろだいすき」(松岡享子 作/1982年刊)、「こんとあき」(1989年刊)などがあります。

また、映画にもなった角野栄子さんの児童文学「魔女の宅急便 その1」では挿絵を手がけました。

福音館書店によると、林さんが手がけた作品の累計発行部数は2000万部以上となります。

福音館書店は、「子どもたちへの愛情に満ちた温かな作品を、数多く残してくださいました。 謹んでお悔やみ申し上げます」と追悼のコメントを発表しました。

葬儀はすでに家族葬として執り行われ、お別れの会は未定だということです。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

記者として社会部10年、経済部2年、ソウル支局4年半の経験を持つ編集長を筆頭に、社会部デスク、社会部記者、経済部記者、モスクワ支局長、国際取材部記者、報道番組ディレクター・プロデューサー、バラエティー制作者、元日経新聞記者、元Yahoo!ニュース編集者、元スポーツ紙記者など様々な専門性を持つデスク11人が所属。事件や事故、政治に経済、芸能やスポーツまで、あらゆるニュースを取り扱うプロ集団です。