違法開発問題で2025年に閉園し、札幌市から獣舎などの無許可建築物の撤去を命じられている札幌市南区の民間動物園「ノースサファリサッポロ」で、飼育されている動物が5匹減っていたことがわかりました。

 都市計画法に基づき、原則、開発が禁止されている市街化調整区域に獣舎や宿泊施設などを無許可で建て続け、20年以上営業していたことが問題となり、2025年9月末に閉園したノースサファリ。

 市は2026年3月23日、運営会社の「サクセス観光」に対し、10月31日までに園内に残る無許可建築物37棟の完全撤去を命じる行政処分「除却命令」を出しています。

 無許可建築物の撤去に伴い、動物の移動が必要ですが、市によりますと、園内では6月30日時点で、哺乳類152匹、爬虫類11匹、鳥類58匹の計221匹が飼育されていることがわかりました。

 4月30日時点では計221匹、5月31日時点では計226匹で、群れで生活する哺乳類が5匹繁殖していましたが、この1か月で別の哺乳類5匹が園外に移動したということです。

 動物の行き先をめぐっては、東京の投資会社「ビーチキャピタル」が今いる動物たちを引き取り、北海道内で新たな動物園を開く計画を進めていて、受け皿となる新会社「北海道アニマルワールド」を2026年1月に設立。

 動物と従業員の引き継ぎを本格化させるため、2026年6月に所在地を札幌市南区に移しています。

 また、この除却命令に対しては、サクセス観光が6月22日に「建築物の撤去は、5月31日に29棟まで進んでいて、命令という強行的な処分は不当。動物を安全に移動させるため2027年11月30日まで時間が必要」として、命令の取り消しを求め、行政不服審査請求をしています。

 審査は弁護士や大学教授など外部委員7人で構成される「開発審査会」で行われ、今後、市側が弁明書、同社が反論書を提出するなどして、公開の口頭審理が開かれた後、早ければ8月下旬までに「裁決」が出される見通しです。

北海道文化放送
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