“元不良から社長へ”――。そんな更生ストーリーをSNSや動画で発信していたリフォーム会社の社長らが、認知症の高齢者を狙ったとみられる準詐欺事件で逮捕された。捜査関係者によると、住民の不安をあおって高額な工事契約を結ばせていた疑いが持たれている。華やかな成功談の裏で何が行われていたのか、その実態が明らかになってきた。

“元不良から社長へ” 成功物語の裏で悪質商法か

“少年院に3回入った元不良”社長を名乗りYouTubeで発信を続けた男…。

望月優矢容疑者(30)のYouTubeより:
次は刑務所だろうなと思いながら少年院を出た。ただ、営業の勉強をし続けていたら乗り越えてることができました。

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2日、準詐欺の疑いで逮捕されたリフォーム会社「NEXT HOME」の社長、望月優矢容疑者(30)だ。

動画の中で、自身の会社を“月収100万円を目指せる会社”とうたい、少年院に送致されていた過去からの“成功体験”をも語っていた望月容疑者…。

望月優矢容疑者(30)のYouTubeより:
俺は金持ちになって、社長になるんだって思い続けてきた気持ちがまだ残ってたから、詐欺でもやろうかなって、いろいろ考えてたけど、この仕事に出会ったから頑張ってこれた。

そんな“発信”の裏で行っていたとされるのは、認知症の高齢者らに狙いを定めた犯行だった。

2日、逮捕されたのは望月優矢容疑者(30)と「NEXT HOME」元従業員・岡田海都容疑者(28)、
小澤諒太郎容疑者(30)、赤澤こと清水葵容疑者(27)ら男女4人だ。

望月容疑者らは2024年、千葉県内のマンションに住んでいた当時80歳の女性が、認知症で判断力が著しく低い状態であることにつけ込み、トイレの改装工事などの名目で約2000万円を支払わせた疑いがもたれている。

望月優矢容疑者(30)のYouTubeより:
仕事の内容はリフォームの営業です。お客様に「ありがとう」って言われる機会がとても多いので、そこがやりがいになっています。1年やったら月収100万円目指せる環境があるので是非、挑戦してください!

 “点検商法”で不安あおり…約10億円売り上げたか

集合住宅を訪問し、いわゆる“点検商法”を繰り返していたとみられる望月容疑者らのリフォーム会社。警察によると、その手口は次のようなものだったという。

「NEXT HOME」従業員:
上の階で水漏れが発生したので、水回りを点検させてください。

そう言って家に上がると、持参していたペットボトルの水をまき、水漏れが起きているかのように装い、住人の不安をあおり、契約を結ばせていたというのだ。

集合住宅を軒並み回り、ターゲットになりそうな住民を探していたとみられ、認知症の住民を見つけると、望月容疑者らはSNSで「激アツ」「ド当たり」のような言葉を使い、情報を共有していた。

こうした手口などを駆使してか、2022年からの3年間で約10億円を売り上げていたとみられる望月容疑者の会社。

望月優矢容疑者(30)のYouTubeより:
少年院から脱走はできません。さびさせて鉄格子を外して逃げようと思ったことはあるんだけど、さすがにやりませんでした。人に迷惑をかけて少年院に入りましたが、そこでの経験をどのように捉え、自分の未来に活かすかが大事だと思ってます。

望月容疑者は、YouTubeで自らを“少年院に3回入った元不良少年”とうたい、社長に上り詰めた成功体験などを発信していた。

望月優矢容疑者(30)のYouTubeより:
3回目の少年院に入ったときに、俺はこのまま犯罪をし続けて、次は刑務所に入って一生、行ったり来たりを繰り返す人生を送るんじゃないかって、本気で思ったことがあった。挫折しそうで非行に走っている人達も、夢中になることを見つければ、必ず乗り越えられるから諦めないで頑張りましょう。

こうした“発信”の裏で行っていたとみられる認知症の患者らをターゲットにした悪質な犯行。
警察は、望月容疑者らの認否について明らかにしていない。

(「イット!」7月2日放送より)

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