多くの客が殺到していたのはフランス・パリ市内にある家電量販店です。
お目当ての品は扇風機。
次々と売れていき、商品棚はあっという間に空っぽになりました。
ヨーロッパは今、記録的な熱波に襲われていて、フランス国内では先週、各地で気温が40度を超えました。
この暑さの影響について、パリ在住の日本人に話を聞くことができました。
パリ在住の日本人・宮白羊さん:
夜は本当に寝ると喉が渇いて、起きたときに脱水症状に近い感じになっているので、みんな寝不足だと思います。
暑さの影響は観光客にも及んでいます。
観光客:
最悪。エアコンが恋しい。冷たい水も氷も飲み物も恋しい。本当に暑くて大変です。
そのパリで取材班が訪ねた相手は、アパート最上階の屋根裏部屋で生活するヤンヌさんです。
手元の気温計を見てみると、室内は37度を超えていました。
ヤンヌさん:
ありえない。あなたたちは嘘つきだ。37度なわけないよ!
この部屋は構造上、屋根が吸収した太陽の熱が室内にそのまま伝わるため、室温が上がりやすいといいます。
その暑さに耐えきれず、ヤンヌさんは生まれて初めて扇風機を購入したといいます。
ヤンヌさん:
僕の彼女が暑さに耐えられなくて扇風機を買うことにしたよ。この猛暑は本当に特別ひどい。
歴史的建造物が多いフランスでは、景観保護などのため室外機を外壁に取り付ける必要のあるエアコンの設置が制限されています。
そのため扇風機が飛ぶように売れ、パリ市内の雑貨店ではハンディーファンなどの在庫が数日でなくなったといいます。
扇風機を買い求める人が開店前から家電量販店に並ぶ様子も見られました。
フランスメディアによりますと、パリの救急当局は26日に通報を受けて駆け付けた住宅や公共の場で合わせて109人の死亡を確認。
例年のこの時期の死者は平均7人程度で、熱波により大幅に増加しているとみられています。
ヨーロッパで続く記録的熱波を受け、WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は21日以降熱波がなかった場合と比べての死者が1300人を超えていると説明。
そのうえで、ヨーロッパは地球上で最も速いペースで温暖化が進み、世界平均の2倍の速さで気温が上昇しているとして、暑さ対策の強化が急務だと訴えました。
