各地で震度5弱以上の地震が相次ぎ、不安の声が広がっている。専門家は発生場所や原因はそれぞれ異なり相互の関連は低いと指摘。富士山への影響もないとみられるが、余震や地盤の緩みによる土砂災害への警戒が必要だ。

日本で相次ぐ地震 今年度で「5弱以上」11回

この週末、震度5弱以上の地震が相次いだ。なぜ強い揺れが続いているのか、その理由と今後の注意点を見ていく。街の声でも、最近大きな地震が多いのではないかという不安の声が聞かれた。

この記事の画像(13枚)

震度5弱以上の地震は、2026年4月以降、列島各地で11回起きている。

特にこの2週間では、山梨県富士河口湖町で震度6弱、青森県と岩手県で震度5弱など、短期間に4回の強い地震が発生した。

相次ぐ理由と富士山に影響は?

なぜ震度5弱以上の地震が相次いでいるのか。専門家に話を聞いた。

東京科学大学の中島淳一教授によると「山梨県東部の地震は沈み込むフィリピン海プレートが陸のプレートに衝突する際に起きた地震と考えられる。岩手県沖の地震は沈み込む太平洋プレートの境界の地震ということでメカニズムが全く異なり、お互い関係はないと言っていい」という。

中島教授によると、山梨県東部の地震と岩手県沖で発生した地震に関連はないという。
また、岩手県沖で発生した地震は、6月25日に起きた震度6強の地震の余震だと指摘している。

そして、多くの人が気にしているのが富士山との関連である。山梨で起きた震度6弱の地震の震源は山梨県東部・富士五湖であり、震源から約30km離れた場所に富士山がある。

気象庁によると、地震後も富士山の火山活動に特段の変化はないという。
今回、山梨県で震度6クラスの揺れを観測したのは102年ぶりだが、専門家は富士山周辺を含めると地震は頻発していると指摘する。

中島教授は「この地域は地震活動が日頃から活発で、マグニチュード5クラスの地震は過去に何回も起こっている。距離が30km程度と離れていることと、この地域で繰り返し同じ規模の地震が発生してきたが、それによって富士山の活動が活発化した事例はないことなどから今回の地震が直接富士山の噴火を誘発することはまずない」と話す。

大雨の影響にも注意

一方、気象庁は今後1週間ほど大きな地震に注意が必要だとしているが、他にも注意が必要なことがあるという。

中島教授は「山梨県東部の地震は比較的山間部で起こった地震。地震の揺れによって地盤が緩むことは十分考えられる。最近梅雨時で雨が多いとか台風が来たりとかで、さらに地盤が緩みやすくなっているという状況。山や崖の下に近づかないということや、水が湧き出しているとか地鳴りが聞こえるとか注意をしていただきたい」と話す。

地震はいつ起きてもおかしくない。地震が相次いでいる今だからこそ、改めて日頃の備えを確認することが重要である。
(「イット!」 6月29日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(13枚)