宮城県登米市の、市役所本庁舎を含む複合施設計画についてです。
熊谷康信市長は去年4月の市長選で、コストの懸念などから「計画撤回」を訴え当選しました。しかし、6月26日、「計画を進める」考えを表明しました。
市議からは「公約違反」だとして辞職を求める声もあがりました。

26日に開かれた登米市議会の全員協議会。
熊谷市長は新たな市役所本庁舎を含む「地域交流センター」を整備する方針を表明しました。

熊谷康信市長
「次世代に大きな負担を残さない、本市の未来を見据えたまちづくりの核となる施設として、地域交流センター整備を推進するとの方向性で考えております」

今年度から2059年度までに市内の各地域にある庁舎を維持しつつ、現在の迫庁舎を解体し新施設を建設した場合の総事業費は、421億1000万円あまりと試算されています。

熊谷市長は去年4月、整備にかかるコストへの懸念などから、前市長が進めてきた施設整備計画の「撤回」を公約に掲げ当選。
しかし議会では、市長が提出した事業費削減の補正予算が認められず、「撤回」に向けた動きは行き詰まっていました。
その後、施設面積を縮小した上で、対案としていた「現行施設を修繕し使用」する事業費を比較調査した結果合併特例債などを活用すると、「修繕」よりも「新設」の方が26億円ほど市の負担が減ることが分かり、方針転換に至りました。

結果として公約を撤回する形となった熊谷市長に対し、一部の議員からは厳しい声があがりました。

登米市議会 氏家英人議員
「ここに選挙公報ありますけど、この事業は「暴挙」だと書いている。それで勝った。僕はこう思います。市長辞職したらいいんじゃないですか。明確な公約違反です」

熊谷康信市長
「よりよい方向に進めるための判断だと考えているので理解していただきたい。経緯についてもしっかりと説明会にて説明させていただく」

今回の判断について市民は―。

「ちょっと違和感はあります。それ(撤回)で当選してるから。でも私たちはあった方が良い」
「周りの評価取り入れたりしていると思うので、意見が変わるという部分には悪い印象はない」
「民意では建てないで当選されたが、議会との関係もあるだろうから苦渋の決断なのでは」

市は7月下旬から市民説明会を開く方針です。

仙台放送
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