探査機「はやぶさ2」が7月5日に、小惑星の至近距離を通過するのに合わせ小惑星の地球衝突を防ぐプラネタリーディフェンスの技術を得るための実証実験を行います。
JAXAは7月5日に「はやぶさ2」が地球から約1億km離れた小惑星「トリフネ」に接近し、中心部から約800メートルの至近距離を通過する「フライバイ」を行うことを明らかにしました。
通過する際には画像を撮影して観測するとともに、地球に衝突しそうな小惑星に探査機をぶつけ軌道を変えさせるプラネタリーディフェンス(地球防衛)の技術を得るための実証実験を行います。
実験でははやぶさ2を軌道に誘導する精度を確認するほか、「トリフネ」の形や表面の物質などのデータを取得する予定です。
「はやぶさ2」拡張ミッションチームの三桝裕也チーム長は「800メートルとか1kmレベルの距離を通り抜ける時の精度は沖縄から北海道にある1円玉をレールガンで射貫くぐらいの難しさ」と語りました。
「はやぶさ2」は6年前に小惑星「リュウグウ」のサンプルを地球に届けたあと、2031年に予定している地球と火星の軌道の間にある最終目的地の小惑星の調査を目指し飛行を続けています。
三桝裕也チーム長は「すごく近い距離を通過させるということで、かわいいはやぶさ2が危険な目に遭うのは心苦しい気持ちもあるが、将来のプラネタリーディフェンスのミッションのために我々も一緒に頑張りたい」としています。
