店先にある貼り紙に書かれていたのは「電話はつながりません」という文字。
これは一体?

東京・江東区にある、安さが自慢の居酒屋「東陽町 七厘家」。
和食、中華、イタリアン、フレンチなど、多彩な料理がずらりと並びます。

店の店主が頭を悩ませているのは、AIによる自動音声で飲食店を予約できる「オートリザーブ」です。

このサービスは、ネットで予約するとAIが代わりに店に電話をかけて予約を代行してくれるもの。
この店には、突然「オートリザーブです。予約電話を代行しています」といった電話がかかってきたといい、AIによる予約の電話が鳴りやまないといいます。

店主によりますと、オートリザーブのサイトに無断で掲載されていたといいます。

東陽町 七厘家・平田尚也店主:
(電話が鳴ると)仕込みで両手がふさがっているからまず手を洗って、それから電話に出る。そうすると自動音声、すぐ切る。またゴム手袋して作業始めるとまた電話が鳴る。こういう感じで本当に大変。

店主によると、オートリザーブのAIはつながるまで電話をかけてくるといい、忙しい仕込みや営業中にも電話があり、迷惑だとの声を上げます。

現在、店は電話の音量をゼロにして営業をしているため、店先に書かれた注意書きには「電話はつながりません」と書かれていました。

東陽町 七厘家・平田尚也店主:
(オートリザーブ側に)営業中も電話が鳴りっぱなしで非常に迷惑だとは言った。正直すでに不快感があるので、契約する気にはとてもなれないと話をした。

一方、滋賀県にある海鮮食堂は、勝手に「公式」と名乗られたといいます。

まぐろの学校 幸・熊谷讓代表:
あきれるというか、びっくりしますね。

この店は、オートリザーブ側から一度連絡が来たものの、何の説明もなく“公式”となっていたといいます。

さらに、予約した客がオートリザーブ側に400円ほどの手数料を支払うことも聞かされていなかったということです。

まぐろの学校 幸・熊谷讓代表:
一日も早くページを削除してもらわないと、本当に不安で仕方がないのが正直なところ。

相次ぐ飲食店とのトラブルに、オートリザーブ側はどう考えているのでしょうか?

番組の取材に対し、運営会社は「法的に問題はない」「大部分の店舗さまには好意的に受け止められていると認識している」とした上で、オートリザーブの運営会社は「弊社が店舗ページに掲載している情報は、すでにウェブ上に公開されている公知の情報を整理・集約したものです。一部の店舗にご不便や誤解を生じさせてしまっている点につきましては大変申し訳なく思っており、真摯に受け止めております」としています。

外食ビジネスアナリストの三輪大輔氏はオートリザーブについて、店の予約が困難な訪日外国人などにとって利便性が高いとしながら、サービスの課題を「残念なことに、AIがうまく機能していないが故に、お客さんは予約が取れたと勘違いしてしまう。お店の方はAIで電話がかかってきて、見覚えがないなと思って切って予約が完結しない。まだまだ機能面で少し課題があるようなサービスかなと考えている」と指摘します。