ランチタイムに行列ができていたのは、東京・江東区のトンカツ店「とんかつ丸七 深川不動店」です。

丼のふたが閉まらない、圧巻の肉厚のトンカツ。
厚さは最大10cm以上という大迫力で、店には多くの女性客の姿がありました。

店自慢の“卵でとじない分厚いカツ丼”。
低温調理でうまみを閉じ込めた肉厚の豚肉を、衣は薄く、サクッと揚げた独自製法で仕上げると、揚げたてのカツをふわとろの半熟卵の上にのせて、“焼きカツ丼”が出来上がります。

外国人観光客の家族もにっこり。
国産の豚肉を1日に40kgほど使うというこの店は今、円安の影響による豚肉高騰に頭を悩ませていました。

とんかつ丸七 深川不動店・小関祐也店長:
以前に比べて100円から150円ほど上がったんじゃないかなと思っている。

円相場は一時1ドル=161円90銭台まで値下がりし、1986年12月以来、約39年半ぶりの円安水準に迫っています。

なぜ、円安が進行することで国産の豚肉が値上がりするのでしょうか。

フジテレビ・智田裕一解説副委員長は「国産の豚も輸入に頼るトウモロコシなど、エサの高騰を通じて円安の影響を受ける。豚の場合、生産に必要な費用の6~7割をエサ代が占めていて、円安の影響がコストアップにつながりやすい面があると言える」と指摘します。

豚の場合、輸入頼りのエサ代が生産コストの7割ほどを占めるため円安が直撃。
6月の豚肉の平均小売価格は、100グラム当たり283円と高値水準が続いています。

トンカツ定食が人気の東京・府中市のトンカツ店「とんかつ割烹やすいみ~と」。
ランチのとんかつ定食は1200円ですが、国産豚の高騰で今後の値上げを考えていました。

安井ミート・安井健浩社長:
今、エサ代がどんどん上がっているとのことなので、ギリギリになったらちょっと値上げをさせていただくかな。

最新の消費者物価指数でも、トンカツ定食の価格が上昇傾向にあることがくっきり。

そして、分厚いカツ丼の店「とんかつ丸七 深川不動店」では、さらなる追い打ちが…。

あまりのボリューム故、食べきれないトンカツを持ち帰るお客さんに、店はサービスとして容器を提供。
しかし円安にナフサショックが加わり、容器が高騰するというダブルパンチを受けていました。

それでも、店の売りの“肉の厚さ”だけは変えないで続けていくとしています。

とんかつ丸七 深川不動店・小関祐也店長:
肉を薄くすることは絶対にしたくないので、変わらずぜひやらせていただきたい。