冷凍庫の中から遺体で見つかった男性、その死亡推定時期は約15年も前。
兵庫・神戸市で起きた死体損壊・遺棄事件には、多くの謎が浮かび上がっています。

警察によると6月20日、神戸市中央区内のマンションで発見された男性の遺体は、この部屋の元住人で職業不詳の西口豊さんと判明しました。

部屋にあった冷凍庫の中で、腹部を切断された状態で発見されたという西口さん。
室内に荒らされた跡はなかったといいます。

事件が明らかになった、その経緯とは…。

2026年3月ごろ、近隣住民から「異臭がする」と管理会社に相談があったということです。

住民からの相談を受け、6月19日、マンションの管理会社が警察に通報。
その翌日、施錠されていた部屋の中に警察官らが入ると、横幅94cm、高さ87cmの大型冷凍庫があり、その中から遺体を発見しました。

遺体は腹部を切断された状態で、Tシャツを着た上半身と下着をはいた下半身がそれぞれ袋に入っていたといいます。

付近の人は「(現場マンション周辺について)ご覧の通り閑静な住宅街で静かです。全く静かです」「(Q. ここ通ることは?)ほぼ毎日ですね。(Q. 臭いは?)全く、全然」と話していました。

そして22日、司法解剖などから、この遺体がかつてこの部屋に住んでいた西口さんだと判明。
遺体は死後に切断されたとみられますが、明らかな血痕は確認されていないといいます。

警察は西口さんの身元について“身体的な特徴から特定した”とした一方、詳しい死因は不明としています。

そして、死亡推定時期については、今から約15年前の2011年12月ごろだとしているのです。

15年も前に死亡したとされる西口さんの遺体がなぜ今、発見されたのでしょうか。

警察によりますと発見時、冷凍庫はコンセントにつながれ、電源ボタンはオンになっていたものの、実際には電気が通っていなかったといいます。

一方で、遺体は腐敗が進んでいたものの、成人男性と判別できる状態には保たれていたとも。

元埼玉県警の佐々木成三さんは、この室内で比較的最近まで遺体は冷凍されていたのでは、との見方を示します。

元埼玉県警捜査一課・佐々木成三氏:
自宅に業務用冷凍庫があるというのが、かなり不自然なものになると思う。ご遺体を隠す、保管する目的の可能性が高いのかなと思う。2011年のご遺体というのは、通常のところに保管されていたら白骨化されている状況。やはりこの冷凍庫っていうのは、長く使われていた可能性は高いと推測できる。

何らかの理由で電気が止まり、事件の発覚に至ったのでしょうか。

そして、西口さんの死亡推定時期にも残る謎。
警察は死亡時期を2011年12月ごろとしていますが、佐々木さんは「(15年前なのに)2011年12月ごろというのはかなり特定されている状況ですので、これは現場の室内の状況だったり、今回の被害者の最後まで生きていた生活反応はいつまであったのかっていう、そういった総合的な捜査も踏まえた死亡推定時期の特定だと思う」と指摘します。

警察は、西口さんが現在もこの部屋の賃貸契約者であるかなどについては明らかにしていません。

謎の多いこの事件。
警察は捜査本部を設置し、西口さんが殺害された疑いも視野に、事件のいきさつを調べています。

関西テレビ
関西テレビ

滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・徳島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。