小泉防衛大臣は19日、防衛省によるSNS等での発信について問われ、「自衛隊の活動や制度に対する誤った情報を放置し黙っているだけでは、嘘も本当になりかねない」と危機感をあらわにした。

小泉大臣の念頭にあったのは、まず、15日の参議院決算委員会での立憲民主党・古賀千景議員による「自衛隊に行く子供たちって、経済的に厳しい子どもたちが行くんですよ。豊かな子どもたちは、自衛隊とかなりませんよ」との発言だ。

小泉大臣は委員会の場で「事実誤認だ」と即座に反論した。

続く16日には、自衛隊の災害派遣に関する展示を予定していた名古屋大学の学園祭への出展が、「名古屋大学職員組合中央執行委員会から自衛隊の出展に反対する旨の声明」が発出されたことで直前に中止となったことを、防衛省・自衛隊が公式SNSで明かした。

小泉大臣は同日、防衛省・自衛隊の投稿を引用したうえで、「大学の学園祭で自衛隊による災害派遣の活動紹介すら認めない。自衛隊に無理解な発言をする野党議員。これからも自衛隊やご家族への理解が深まるよう、政策、発信を強化していきます」と自身のSNSアカウントに投稿した。

大学側は翌日、「混乱を招いた責任はすべて大学にあります」などとする謝罪文を、ホームページに掲載している。

さらに、予備自衛官などを兼業している公務員が訓練などに参加しやすくなるための特例を整備する法律の成立に、SNS上など一部で「実質的な徴兵制ではないか」といった声が出ていることをうけ、防衛省は17日、「事実に反する」「事実に基づかない内容によって不安を広げるような発信は看過できない」と、公式SNSに投稿している。

こうした発信の狙いについて、小泉大臣は「必要な場合には事実関係や考え方を示し発信していくことが重要だ」との考えを示すとともに、「自衛隊に対する正確な理解が広まるような広報や発信をしていくことで、結果として自衛隊と国民の皆さんとの信頼がさらに強固になる」と述べ、引き続き“発信力”の強化に努める考えを示した。

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