エアコンの現行の安いモデルが販売されなくなる「2027年問題」で取り付け依頼が増える一方、ナフサの供給不安で取り付けに使う部品は品薄に。販売や設置を行う業者は頭を悩ませている。
2027年問題で入荷不安定 展示品も…
長野市の住宅で行われたエアコンの取り付け工事。
夏本番を前に、スタッフは連日、フル回転で作業にあたっている。
作業スタッフ:
「忙しいです、おかげさまで」
長野市三輪のヤナギサワ電機。エアコンの購入が増える時期を迎えたが―。
ヤナギサワ電機・柳沢武彦代表:
「『展示してあるのでいいから早くつけてもらえないか』というお話をいただいたので、ここにあったのをみんな外して取り付けている」
商品の入荷が不安定で、店の「展示品」を販売するケースもあるという。
その大きな原因がエアコンの「2027年問題」。
国の「省エネ基準」が強化され、新基準を満たさない比較的安価な現在のモデルは、2027年から販売されなくなる。
「駆け込み需要」で注文1.7倍
性能は上がる一方で、販売価格の上昇は避けられず「駆け込み需要」が起きているとみられている。
ヤナギサワ電機では例年、梅雨明けからお盆にかけてエアコンの購入が増えるが、2026年は、大型連休明けからすでにピーク時並みに。
客への納品待ちの商品は倉庫に入りきらなくなっている。
ヤナギサワ電機・柳沢武彦代表:
「例年の1.5倍から1.7倍の注文がきている。GW明けからずっと忙しい状況が続いてる」
ナフサ不安…取り付けの部品が品薄
注文が増加する中、もう一つ頭を悩ませているのが―。
ヤナギサワ電機・柳沢健司専務:
「配管のカバーもそうですし、カバーの頭につけるやつも、化粧テープも足りない」
エアコンの取り付けに必要な部品の不足だ。
エアコンの配管を覆うプラスチック製の「カバー」や、配管を保護するテープ、室外機の下に設置し、振動などを抑える「架台」はいずれもナフサ由来。
中東情勢の緊迫化によるナフサの供給不安で、このところ、部品の入荷が不安定な状況が続いている。
作業スタッフ:
「足りなくはなってきている。出荷制限がかかっていて、買うのに制限がかかっていたり」
注文増で取り付けできなくなる懸念
ヤナギサワ電機では現在、注文が入っている分に関しては必要な部品を確保しているが、今後さらに注文が増えると、部品がなくなり、取り付け作業ができなくなると懸念している。
先行きが見通せない中、客が使っているエアコンが故障しているかなど、買い替えの緊急性などに応じた優先順位をつけて工事を進めることにしている。
ヤナギサワ電機・柳沢武彦代表:
「ご注文いただいた順番に商品が入荷しないとか、商品が届いたけど部材がないとか、ちぐはぐな状態(が懸念される)。地域の店として今後どうしていけばいいのか非常に課題になっている。先が見えていない部分が非常に不安」

