FIFAワールドカップ2026で強豪オランダと劇的な引き分けとなった日本代表。富山でもその興奮から熱狂は確実に広がっている。スポーツ店では代表ユニフォームが去年の同時期比で約7倍のペースで売れ、市内の神社には400人もの市民が必勝祈願に訪れた。21日のチュニジア戦へ向け、地域全体が日本代表とともに戦おうとしている。

スポーツデポ ファボーレ婦中店 富山市
スポーツデポ ファボーレ婦中店 富山市
この記事の画像(12枚)

ユニフォームが「飛ぶように売れる」 白は完売、青も残りわずか7着

富山市内のスポーツ店では、今月から日本代表グッズの特設コーナーを設置した。なかでも人気を集めているのが、名前や背番号の入っていない白色のアウェーユニフォームだ。販売からわずか1週間で完売し、再入荷のめどは立っていないという。

青色のホームユニフォームも入荷した100着のうち残りはわずか7着。子ども用も30〜40着ほど入荷したが、現在は10着ほどしか残っていない。販売数は去年の同じ時期と比べておよそ7倍に達している。

取材中のおよそ1時間だけで、6組の客がユニフォームを求めて来店した。白を目当てに訪れたある客は「やっぱりない。白の方が他の服に合わせやすいので白も欲しい」と話し、完売の棚の前で惜しそうにしていた。

取材中にユニフォームを購入した人は「応援します。頑張れ日本!」と笑顔を見せた。

スポーツデポファボーレ婦中店の小石川健人店長代務は「前回のオランダ戦もギリギリで追いついたし、強豪との接戦が見ている方も面白くてどんどん引き込まれている」と、この売れ行きの背景を語る。試合のドラマが、そのままユニフォームへの購買意欲へとつながっているようだ。

「導きの神」八咫烏が祀られる奥田神社 400人が必勝を祈願

奥田神社 富山市
奥田神社 富山市

もう一つ、富山市内でW杯熱を感じられる場所がある。富山市の奥田神社だ。この神社には、日本代表のユニフォームエンブレムにも描かれている「八咫烏(やたがらす)」が祀られている。

神社には戦時中、カラスの導きで戦禍を免れたという逸話が残されており、八咫烏は「導きの神」として信仰を集めている。この縁から、2014年のブラジル大会以来、神社は日本代表への応援を続けてきた。

先週から拝殿には、参拝者が日本代表へのメッセージを書き込めるアウェーユニフォームが設置されており、これまでに延べ約400人が思いを書き記した。「何回も来ている。今回は試合の前にもう一度」と繰り返し訪れる参拝客もいる。オランダ戦を観た別の参拝客は「いい試合で鳥肌が立った。チュニジア戦でも頑張ってほしい」と話した。

二宮啓宮司は「次のチュニジア戦は勝つ。その次のスウェーデン戦ももちろん勝って1位で通過して次のトーナメントに進んでもらいたい。もちろん目指すは優勝」と力を込める。「導きの神」八咫烏に、富山市民たちの熱い祈りを試合会場まで運んでもらいたい―そんな思いが、ユニフォームに綴られたメッセージの一字一字に込められている。

(富山テレビ放送)

富山テレビ
富山テレビ

富山の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。