富山県内でクマの目撃が相次ぐ中、先月クマの人身被害があった富山県立山町では新たな対策がとられました。

*リポート
「事故があった現場付近では熊ソニックが設置され、このような黒板をひっかいたような高い音でクマの接近を防いでいます」

称名滝の遊歩道に設置された『熊ソニック』。クマが嫌がる高周波を発生させ、音のバリアをつくることでクマの接近を防ぐ装置で、半径100メートルから150メートルの範囲をカバーすることができます。

この周辺では先月14日、50代と80代の男女2人がクマに襲われてケガをしたほか、今月14日と15日にも子グマの目撃情報がありました。

立山町は対策として遊歩道にラジカセを置くなどしていましたが、『熊ソニック』の設置に伴い、撤去しました。

また、これまで短縮されていた称名道路桂台ゲートの通行時間を来月からは通常通り、午前6時から午後7時までにするということです。

*立山町商工観光課 北野陽一係長
「観光客の皆様に安心して称名滝の観光を楽しんでいただくため、この『熊ソニック』の導入を決めた。クマが生息するクマが出没するゾーンに観光客の方が来ていることをまず認識していただいた上で、クマ鈴やクマホーンを持ってきて、安全に来ていただくことを期待している」

県によりますと、今年のツキノワグマの出没はきのうまでに132件と去年の同じ時期を上回り、年間通じて過去最多の出没件数となった去年と同じペースとなっています。

*立山カルデラ砂防博物館白石俊明 主任学芸員
「ここ数年、春や夏、いわゆる秋以外のクマの出没情報件数はじわじわ増えてきている。初夏にクマの出没情報が多いのは、若いクマが親離れをし、新たな場所へ広がっていく分散期であるとか、成獣であっても新しい場所を求めて移動する。交尾期でオスの行動範囲が広がる。オスを避ける子連れのお母さんクマたちが普段でないようなところに移動してくる。そういったのが重なるのが初夏。今まで大丈夫だったからという考え方は持たずに、クマが来るかもしれない、クマが来ないようにするということを意識して生活していただきたい」

富山テレビ
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