いまSNSを中心に有名チェーン店をかたった体験イベント詐欺が増えていて、各企業が続々とウェブサイトで注意喚起を促す事態となっている。

その手口は…、目的は…。

「ケーキのお仕事体験」クリックがきっかけ

実際にイベントに申し込んだ方に話を聞いた。

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40代2人の母・田中さん(仮名):
自分のインスタグラムのフォローしている人たちの投稿をチェックしていると、「コージーコーナー」さんの「デコレーションケーキのお仕事体験」というものが表示されまして、クリックしたのがきっかけです。

聞き取りをもとに作成した広告画面。
お店のロゴなども使われていて、田中さんは疑うことなく広告をクリックしたところ、LINEに誘導されたという。

実際に送られてきた文章を見てみると…、

こちらは銀座コージーコーナー。親子カップケーキ体験の参加受付です。

そこにはイベントのポイントなどが記載。
そして参加人数、子どもの年齢、緊急の連絡先を返信するよう求められる。

それに従い、田中さんは参加人数を返信。
しかし、その後のやりとりで、違和感を覚え始めた。

40代2人の母・田中さん(仮名):
全国で開催しているって書いてあったんですね。お住まいの近くに店舗があればどこでも参加できますみたいな。ただこれほどの大きい会社が本当に可能なのかなって、その時点で思いました。

さらに、LINEのオープンチャットへ誘導されたことで疑いが強まり…、

40代2人の母・田中さん(仮名):
「本当にコージーコーナーと関係あるんですか」と送りました。参加を見送りたいと思いますので、こちらの連絡先を必ず破棄してくださいと送ったんですけど、(返事が)何もないです。

その後、田中さんはコージーコーナーに電話で問い合わせたところ、「そのようなイベントは開催していない」と回答されたという。

40代2人の母・田中さん(仮名):
より気をつけなきゃいけない時代になったなと。何でもAI(人工知能)で作ってしまえるので、こちらとしての警戒心を高めていかなきゃいけないと。

子育て世代狙った投資詐欺の入り口に

その背景について、ITジャーナリストの三上洋さんに聞くと…、

ITジャーナリスト・三上洋さん
ITジャーナリスト・三上洋さん

ITジャーナリスト・三上洋さん:
飲食チェーンの子ども職業体験という広告、いま詐欺がとても増えています。これらは子育て世代を狙った投資詐欺の入り口になっているようです。

コージーコーナーはウェブサイトで、偽広告・偽アカウントに関する注意喚起を行っている。

子どもの体験イベントという親の気持ちを利用する詐欺。
中には100万円相当をだまし取られたケースもあるという。
その対策とは…。

榎並大二郎キャスター:
実際に体験イベントを行っているチェーン店もありますから、山﨑さん、見分けるのが大変になってきますよね。

山﨑夕貴キャスター:
いや難しいですよね。毎週末、私も子どもと何しようかって、一生懸命SNSチェックしてたりするんで、気になる広告があったらちょっとクリックして連絡取っちゃう気持ちもわからなくないですね。

榎並キャスター:
そうなんですよ。先ほどのVTRの方は、LINE上のやり取りで終わったんですけれど、実際にお店まで足を運んだというケースもあったんです。

小学1年生の娘さんを持つ加藤さん(仮名)の場合なんですけれど、「子育て」に関するLINEのオープンチャットで「ちびっこドーナツ職人、大集合!」と題して、「ミスタードーナツ」の名前のもと、職業体験が募集されていたので申し込みました。
その際に個人情報は求められず、参加する店舗を決めるために、市町村名と最寄り駅を聞かれたのみだったということなんです。
当日は制服を着て体験できるということで、服のサイズもLINEを通じて伝えたそうです。
そして開催される日、指定されたミスタードーナツの店舗に行ったところ、お店の人に「いやそんなものやってませんけど」と言われて、ここで初めてだまされたということに気づいたということなんですね。

加藤さん(仮名)は、「娘のがっかりしている姿を見て憤りを覚えました」と話していました。

吉岡恵麻キャスター:
やっぱり、何か自分の個人情報を少しでも握られたら怖いなっていうのを思いますし、あと何が目的なのかよくわからないので不気味ですよね。

榎並キャスター:
ただこの「偽体験イベント」への申し込みというのを入り口にして、100万円もの被害に遭ったケースもあるんです。

青森に住む女性は、「子どもの職業体験」の広告からつながったLINEアカウントと、イベントに関するやり取りをする中で「絶対に損はしない」と持ちかけられた結果、100万円相当の被害に遭ってしまったという。

安宅晃樹キャスター:
要は、この企業の体験イベントというところを入り口にして、暗号資産などの詐欺に引き込むというのが目的なんですか?

榎並キャスター:
結局これが狙いなんじゃないかというところで、まさにITジャーナリストの三上洋さんによりますと、今こうした子育て世代を狙った新たな詐欺で「企業型の体験イベント」を入り口に、気楽に入れるLINEグループやオープンチャットに誘うのが流れなんだということなんです。
その際のグループ名も、投資やお金に関するものではなくて、あくまで「子どものイベントルーム」といった入りやすいタイトルにして、警戒心を緩めているそうです。
その後、グループから個人のやりとりに誘導していって、最終的に何らかの詐欺に誘い込むということなんだそうです。

遠藤玲子キャスター:
ちょうど今、夏休みの1カ月ぐらい前ということで、子どもの体験イベントとか、ちょうど探している最中の方も多くて、私もいろいろとみていたんですが、まさかそこから詐欺につながるっていうのはちょっと考えていなかったので、相当これ悪質だなと思います。

榎並キャスター:
新たなタイプの詐欺ですよね。

遠藤キャスター:
どうやって見分ければいいのかなって。

榎並キャスター:
各企業もこうした偽SNS広告や不審なLINEアカウントが確認されているということで、公式の申し込みウェブサイトを掲載しています。
実際に丸亀製麺では「手作り体験教室」だったり、「こどもうどん教室」など開催しているので、とにかく“公式をたどる”ということが大事になってきます。
お気をつけください。
(「イット!」6月17日放送より)

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