特集は、サクラマスの話題です。サクラマスを養殖する宮崎県のベンチャー企業が、福岡県の私鉄・西鉄とオリジナルブランドのサクラマスを共同開発しました。農業と水産業、宮崎と福岡が共に、九州を代表する特産品としての確立を目指します。
鮮やかなオレンジが印象的な一皿。おいしそうです。
「あまおう桜鱒のマリネと柑橘ブルスケッタ仕立て」
5月、福岡市天神のホテルでお披露目されました。
使われているのは、宮崎大学発のベンチャー企業Smoltと、西鉄が共同開発した「あまおう桜鱒」です。
Smoltは、宮崎県延岡市の清らかな伏流水を使い、投薬を行わないサクラマスの養殖技術を確立しています。今回、新たな試みとしてエサに混ぜ合わせたのが、福岡を代表するブランドイチゴでした。
(戸高涼平記者)
「なんと、こちらのサクラマスには、イチゴの”あまおう”を混ぜたエサをあげています」
形が小さく出荷できない規格外の「あまおう」を液状にしてエサに染み込ませました。水産事業への参入を目指す西鉄には、福岡県特産のイチゴ・あまおうの規格外品を活用したいという思いがありました。これに、日向夏を使った養殖実績のあるSmoltが応えました。
(Smolt 土谷晃史 取締役営業部長)
「これはあまおうを使って何か、魚を育てることができるんじゃないかということで提案させていただいた。そこがきっかけ」
あまおうの量など、理想の配合にたどり着くまでに、試行錯誤が続きました。
(Smolt 土谷晃史 取締役営業部長)
「今は液体にしてあげるということにたどり着いたが、そこまでは、例えば粉末にするのかだとか、どういったやり方でやるのか、そのあたりを何パターンも検討して、時間をかけたので大変だった」
出来上がった「あまおう桜鱒」は、爽やかな香りの成分が通常のサクラマスのおよそ20倍に増加し、特有の生臭さは半分程度に抑えられるという結果が出ました。
(Smolt 土谷晃史 取締役営業部長)
「あまおうに含まれる抗酸化作用などの成分によって、臭みの少ない、爽やかな香りのするサクラマスが出来上がっていると思う」
サクラマスはそのおいしさから「幻の高級魚」とも呼ばれます。「サクラマスを世界へ届けたい」という想いもあります。
(Smolt 土谷晃史 取締役営業部長)
「サクラマスは、実は日本固有種の魚なので、それを海外に向けて日本の魚はこんな美味しい魚があるよっていうのも届けられたらと思う」
あまおう桜鱒は、今年度は300尾程度を出荷する予定です。西鉄グループのホテルのレストランでは6月と7月、期間限定であまおう桜鱒を使った料理が提供されています。
