日銀が政策金利を現行の「0.75%程度」から、「1.0%程度」に引き上げた。31年ぶりの高水準で、私たちの暮らしが大きく変わることになる。
■政策金利が1%に
止まらない“物価高”を抑えるために、6月16日大きな政策変更があった。
日銀は金融政策決定会合で、政策金利の引き上げを決定。現行の0.75%程度から1%程度へ引き上げられた。利上げに踏み切るのは、2025年12月以来4会合ぶり。「1%程度」に引き上げられ、1995年9月以来約31年ぶりの高い水準となった政策金利。私たちの暮らしにどのような影響があるのか。
日本銀行・内田真一副総裁:「価格上昇の動きが幅広い品目に波及したり、基調的な物価上昇率が上振れていくリスクがあることなどを踏まえ、本日の会合では政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整することが適切であると判断したところです」
■利上げのメリット・デメリット
東京商工リサーチ福島支店によると、金利引き上げのメリットは大きく2つ。1つ目は、銀行に預けている預金の利息が上がること。2つ目は、日銀の狙いである物価の上昇が抑えられること。
一方、デメリットも。資金調達のコストが増え、設備投資などを控える傾向が強まる可能性がある。
■住宅ローンへの影響
そして、家計に大きく影響するのが住宅ローンの金利負担だ。例えば3000万円の住宅ローンを35年で返済する場合、変動金利が1%だと毎月の返済額は約8.5万円。それが1.25%になると約8.8万円となり、月だと3000円、年間だと3万6000円の負担増となる。
変動金利を利用している人は…。「(金額は)まだちょっと把握してないけど、子育てもあるんで大変です」「いやあきついですね。今までも(金利が)ちょっとずつ上がっているので、それでもきついなと思っていたので、さらに上がると結構きついなと」「きついよ、今だってきついもん。物価高で高くなっているのに、これ以上増えたらきつい。どっから減らされるかって言うとここ。(お父さんから?)そうそうそう」と話す。
■住宅購入の3要素
一方、注文住宅などを手がける福島市のA.C.Regalie(えーしーれがりえ)。これから住宅購入を検討する際には“3つの要素”を考える必要があると指摘する。A.C.Regalieの中澤達浩代表取締役は「金利上昇分のお金を借りることか、もしくは面積をいじる(小さくする)か、もしくは性能をいじる(高める)か、この3要素が数年で大事なこと、考えなければいけないこと」という。
この3要素のなかで特に大切と位置付けるのは、断熱性能の高い住宅。冷暖房費を抑えることで、家計の負担を長期間軽減できる可能性があるということだ。その上で…。「金利が上がったから、『あー』と思うのではなく、『あーお金が飛んでいく』と思うのではなくて、どうしたら自分たちにメリットのある家を手に入れられるのかを考えるタイミングではないでしょうか」と話した。
