みやぶれ!特殊詐欺。
もし、あなたの目の前で、誰かが詐欺にあいそうになっていたら…その「怪しい」を見逃さず、声をかけられますか?
5月、郵便局員とともに北海道警から表彰されたのは札幌市に住む山舘伊吹さん。
2026年1月、山舘さんはATMを利用しようと、営業終了間際の郵便局を訪れました。
しかし、ATMには先客が。
「中でATMを操作していたので外で様子を見ていて」(詐欺被害を防いだ 山舘伊吹さん)
5分待っても出てきません。
ふと見ると…電話をしながら操作する80代の女性の姿が。
「明らかに動揺しながらATMの操作をしていて、振込だとしても違うなと思って」(山舘さん)
電話相手に女性は「44万円入っていて30万円振り込みますか」と話していました。
違和感を覚えた山舘さんは郵便局の窓口に向かい…
「ATM使っている方がいて、たぶん詐欺だと思うんですけど、対応してもらっても良いですか?」(山舘さん)
この山舘さんの声かけから局員が警察に通報し、詐欺が発覚!
未然に被害を防ぐことができました。
「詐欺だったら困るなっていうのと、そうだとしたら、自分が何もできなかったのが悔しくて。だったらもう違ってもいいから通報しようと思って」(山舘さん)
北海道内の特殊詐欺による2026年の被害額は、5月末時点で22億7900万円あまり。
過去最悪の被害額だった2025年の同じ時期と比べて約10億円も多くなっています。
深刻さが増す詐欺の被害。
もし、誰かが詐欺にあいそうになっていたら…あなたは、どうしますか?
「やめさせられるかは分からないですけど、自分だったらとりあえず声をかける」
「自分がATMに長くいることがないので、そう考えるとやっぱり声かけたり(人を)呼んだりするのは難しいかなって」
「詐欺じゃなかったときに、自分が間違って行動をとったみたいになりたくないから、自己防衛的な感じで(声を)かけない」(いずれも札幌市民)
犯罪心理に詳しい専門家は、声をかけるのをためらってしまう心理的な壁についてこう指摘します。
「“優しさは人混みで薄まる”という言葉があって、誰かがやるだろうとか、他の人は動いてないから、大丈夫なんじゃないかと、自分だけがその方に声をかけるというのは、結構心理的ハードルが高い。
詐欺被害はこれは一人じゃなかなか防げない。そこに身近な相談できる方や第三者が介在することが、予防には一番効果的。社会全体として社会常識として詐欺を防いでいくためには、声をかける事が必要なんだという認識をしていただけるといい」(明星大学 心理学部 藤井靖教授)