梅雨の始まりとともに花を咲かせる「タチアオイ」。石川県輪島市門前町の高根尾地区では、地域を再び花で彩る取り組みが進められています。
地震と豪雨により、多くの家屋が倒壊した高根尾地区。かつて3000本はあったというタチアオイの花も、大半が失われました。「地域に彩りと絆を取り戻そう」。住民たちは去年から再び種をまき、畑の草取りなど、全員で手を取り合って再生への歩みを進めてきました。
「みんなで作業をするのが楽しいわいね。うれしいよね。あんな綺麗に咲いてビックリした。地震のあとは、咲いていても見向きもできなかったかもしれないね。自分の家のことで…。すごく見事なタチアオイになってほしいわ。高根尾も元に戻って来たんじゃない。」と話すのは草むしりをしている女性。
震災前、60人いた住民は一時15人にまで減りました。現在は50人が帰郷。今後、全員が高根尾に戻る予定です。
中橋政久区長は、「何も特色の無い地域でしたので地域の賑わい、地域の協力、そして連携などいろいろ考えると何か取り組みをしないとどうしても地域がバラバラになると思った。やはり今後も取り組んでいかないといけないんだろうなと思う。」と話していました。
空に向かって力強く伸びるタチアオイのように、復興への誓いを新たにする住民たち。3年後を目標に、震災前と同じ3000本の花を咲かせる予定です。