東京電力は6月15日、福島第一原子力発電所で事故当時に汚染水をためていた“フランジ型”のタンクについて、334基すべての解体を完了したと公表した。

この“フランジ型”タンクをめぐっては、タンクの“つなぎ目”から漏えい事案が発生したことがあり、東京電力は漏えいリスクを低減するために、つなぎ目のない“溶接型タンク”への切り替えを進め、2015年から“フランジ型”の解体作業を行ってきた。
2024年7月までに全334基中333基の解体が完了していたが、東京電力は最後の1基についても洗浄・除染を行ったうえで2026年5月から解体に着手。6月15日に解体を完了した。
これにより、約11年にわたる“フランジ型タンク解体”の作業が完了したことになる。

最後の1基を解体し、更地に近い状態になった場所には、2号機の燃料デブリ取出しのための関連施設を建設する計画で、取り出した燃料デブリを保管する施設などを含めた検討が進められているという。


また、“溶接型”についても、廃炉ためのスペースをあけるため解体作業が進んでいる。
処理水放出によりカラになった溶接型タンクの解体をめぐっては、2025年2月に初めて「J9エリア」と呼ばれるタンク12基分の場所の解体に着手し、9月に完了。
また、2026年1月には、放出基準を満たす前の“処理途上水”が保管されていた新たなタンク群「J8エリア」の解体作業にも着手している。2026年度末の解体完了を目指し、すでに解体が完了している「J9」とともに3号機の燃料デブリ取出し関連施設の建設場所として計画されている。


敷地を圧迫する1000基あまりのタンクを減らし、廃炉のためのスペースをあけるため、福島第一原発では2023年8月から処理水の海洋放出が始まった。
これまでに完了している19回の放出では、合わせて約14万9,000t(タンク約149基分)の処理水が放出されていて、2026年6月4日の時点で処理水等の貯蔵量は放出開始前から約7%減少している。貯蔵されている水の中には“処理途上水”も含まれている。


国と東京電力が掲げる福島第一原発の廃炉の完了は2051年。
タンク内のトリチウムがゼロになるのも2051年とされている。

福島テレビ
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