中道改革連合の野田佳彦元総理は15日、自らのホームページにコメントを掲載し、皇族数の確保策に関する「立法府の総意」を受けて政府が策定する皇室典範の改正案について、「不十分なら修正を迫ることもある」との考えを示した。
衆参両院は10日、皇族数の確保策に関する「立法府の総意」を取りまとめ、高市早苗総理に提出した。
この中では、女性皇族が結婚した後も皇族の身分を保持する案と、戦後に皇族でなくなった旧宮家の男系男子を養子に迎える案の2つについて「いずれも了」とした。
野田氏は、国政の動きや自らの考え方を記した「かわら版」の中で、自民党と日本維新の会の与党は旧宮家の男系男子を養子に迎える案を「第一優先」と主張し、中道は女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する案を「優先的な方策」と位置づけていたなどと説明。
その上で、「『女性皇族の夫と子にも皇族の身分を付与するか』については、意見の隔たりが大きく、結論は先送りになった」、「法施行状況を踏まえての検討事項を皇室典範改正案の附則に設けることと、必要があれば『適時適切な措置を講じる』と附帯決議に盛り込むことが提案された」と説明した。
さらに、「この附則と附帯決議を根拠に、近い将来、最大の争点の決着をつけることになる」との認識を示した。
そして、「『家族は一体であるべきだ』論の私のような立場にとっては、女性天皇実現のための希望の種がまかれたことになる。『女系天皇につながりかねない』と反対する政治勢力にとっては、火種を残したことになる」と指摘した。
また、森英介衆院議長が8日に「養子となった男子に男の子が生まれれば皇位継承権を持つ」と発言したことについて、「総意案にはないことを発言し、私も含めて多くの野党議員から批判の声が上がった」と指摘。
そして、「皇位継承に関する本質的議論は封印し、皇族数の確保に絞って協議してきた与野党間の信義に反する発言だった」と批判した。
野田氏は「今後は、政府が皇室典範改正案などを策定することになる」とした上で、「不十分なら差し戻しもある。修正を迫ることもある」と強調。
「政府が立法府の総意を厳粛に受け止め、誠実に立案しなければ、波乱含みの展開となりかねない」と締めくくった。