小さく開けられた穴から出るファイバースコープ。
「ドリルでいま壁を壊しています!」
広島市消防局の中で特に高度な現場に対応する隊員たちが臨んだ普段、滅多に行われない訓練。
【鈴木記者】
「舞台となったのは建て替え中の建設会社のビルです。隊員たちが救助を目指しているのがこの人形、この分厚い壁を今破ろうとしています」
今回の訓練に使われたのは解体予定の築45年の建物。
線路の保守や災害復旧などを担う広成建設が、「地域の防災に役立てて欲しい」と提供しました。
広成建設は、江田島市に実際の現場を再現し、”失敗を体験できる”研修施設をつくるなど、日頃から実践的な訓練の重要性を重視しています。
【鈴木記者】
「着々と今壁が切られていますが、あの穴の大きさはこの担架が運び出せるサイズということです」
12日の訓練では地震などでの建物の倒壊を想定。
隊員たちは厚さおよそ「20センチ」の壁の向こう側にいる要救助者に危険が及ばないよう、切断した破片の飛び散りに注意しながら、スピードよりも丁寧さを重視し、特殊な機材で壁を壊していきます。
【広島市東消防署 光救助隊・竹下大河 隊長】
「(普段は屋外の訓練場なので)屋内だと自分たちの資機材から出る排気ガスや粉じん等をしっかり排出しなければ活動隊員にも影響があるので、その点を注意するのが非常に勉強になっている」
「頑張ってよ!もう少しで行きますよ!」
「あ!いま穴が開きました」
今回の訓練を生かして今後も救助技術を向上させていきたいということです。