長野県松本市のホテルで“かえる”フェアが開催されている。なぜ“かえる”なのかー。そこには地元の祭りを一緒に盛り上げたいという、ホテル側の「思い」が込められていた。
ホテルで「かえるフェア」
かわいらしいカエルの顔のパン。
唐揚げにかかっているのは緑色のソース。一体、どんな味なのか。
松本市のホテルブエナビスタでは、月ごとにテーマを変えて期間限定のメニューを提供しているが、6月のテーマに選んだのは「かえるフェア」。
なぜ「かえる」だったのか。
アルピコホテルズ広報企画課 主任・櫻井博美さん:
「(かえるまつりを)地元の企業として盛り上げたいなという思いがある。地元の方にも楽しんでいただきたいですし、観光でお越しになる方にも、『かえるまつり』があることを知ってもらえたら」
縄手通りのシンボルはなぜカエル?
その「かえるまつり」とは、毎年6月に縄手通りで行われている「松本かえるまつり」のこと。
縄手通りには、大きな「カエルの像」があり、「カエル」は通りのシンボルになっているが、なぜ「カエル」なのか―。
それは縄手通りの歴史と関係している。
かつて、縄手通り沿いを流れる女鳥羽川には、清流にすむ「カジカガエル」が多く生息していた。しかし経済成長とともに水質が悪化し、「カジカガエル」は減少。
1971(昭和46)年に設立された「ナワテ通り商業組合」は、再びカジカガエルが住めるきれいな川を取り戻し、活気が「かえる」ようにと、祭ったのが「カエル大明神」だった。
緑が映える本格中華メニュー
そして2002年からは店や地域住民、信州大学の学生などが協力し、毎年6月に「松本かえるまつり」を開催。
2026年も21日に予定されている。
ブエナビスタの「かえるフェア」は、この地域の祭りを一緒に盛り上げようと企画され、店ごとに、アイデアに富んだ「かえるメニュー」を提供している。
ホテル1階にある中国レストラン「聖紫花」ではー。
スタッフ:
「お待たせしました。“鶏肉の唐揚げ鮮やか緑のオーロラソース和え”でございます」
(記者リポート)
「グリーンピースを使った爽やかさのあるソースが、外側がカリッ、中ジュワッとした唐揚げにしっかり絡んでおいしいです」
このほか、人気の杏仁豆腐には、キウイフルーツのソースをかけた。
この店では、5種類の特別メニューを提供していて、いずれも「緑」が映える料理となっている。
約20種の調味料で「味変」
同じくホテルの1階にあるこちらのレストランは、バイキング形式でランチは約40種類、ディナーは50種類以上のメニューが並び、人気となっているが―。
(記者リポート)
「こちらの店ではおいしそうなさまざまな料理が並んでいて、これらの料理をこちらの調味料で味を変えて楽しむことができます」
テーマは味を「変える」。
約20種類のスパイスや調味料が用意され、お好みに合わせて「味変」を楽しむことができる。
訪れた客:
「松本も街中が様変わりしてきているけど、街を盛り上げるイベントがあるのはいいこと。私たちも来て楽しめたのでうれしく思う」
カエルの顔のパンも
また、地元の土産などを扱うショップには、かわいらしいパンも!
カエルの顔をしたものと、おたまじゃくしの形をした2種類がある。
カエルのパンは、ほうれん草を使って緑色の生地にし、中は子どもも食べやすいようにと、甘めのカレールーがたっぷり詰まっている。
おたまじゃくしには優しい甘さの粒あんが入っていて、どちらも手作り。
アルピコホテルズ広報企画課 主任・櫻井博美さん:
「かえるフェアで召し上がっていただいた方が、『かえるまつりあるんだ。行ってみようかな』と。これを機に日本中の人が知るような大きなイベントにも成長していけばうれしいな」
「かえるフェア」は6月いっぱいまで。
「松本かえるまつり」は6月21日に開催される。
