女性職員へのセクハラで5月に辞職した福岡県田川市の村上卓哉前市長(55)が11日、自身の辞職を受けた7月の出直し市長選への出馬を表明しました。
村上前市長は11日午後、田川市役所で会見し、7月12日に投開票される市長選に無所属で立候補すると表明しました。
村上前市長を巡っては、秘書だった女性職員に対して公用車の中で手を握ったことやその後の性行為など4つの行為について市の第三者委員会が5月、セクハラと認定しました。
村上前市長は「市政の混乱と停滞を避けたい」として5月31日付で辞職していましたが、一定のけじめを付けたとして出直し選挙で市民に信を問う構えです。
会見での主な一問一答は以下の通りです。
ーーけじめをつけて辞職して、出直し選に出馬しないという選択肢もあったと思うが、どのような思いで出馬するのか。
村上前市長:
本当に多くのご意見をいただいた。いったん辞職という形で一定のけじめをつけたところだが、有権者のみなさんにさまざまな意見をいただいたので、もう一度審判を仰ぐということで出馬を決意した。
ーーセクハラ認定された内容について審判を仰ぐということなのか、問題を起こしたとはいえ3年間の村上市政に対する審判を仰ぎたいということなのか。
村上前市長:
そのどちらもということになるのかなと思う。私自身はこの3年間取り組んできたことに関して方向性として間違っているというふうには捉えていない。それと今回私の辞職の原因になったことを総合的に有権者の皆さんがどう判断するかだと思う。
ーー自身は今もセクハラではなかったとの認識を持っているということか。
村上前市長:
第三者委員会の報告書について私が何かを述べる立場にないと思っているし、90ページ弱ある報告書の中の個別のことについて述べることはまた違った問題につながる可能性があるので、個別のことについては答えを差し控えたい。
ーー選挙戦ではどんな政策を掲げるのか。
村上前市長:
私はまだ1期目の途中で丸3年で辞職となっているので、基本的には3年前に掲げた政策を踏襲しつつ、この3年間で新たに取り組み始めたものについては実現に向けて進めていく。
ーー仮に当選したとすれば、辞職の原因となった当時の行動については、みそぎが済むという考えか。
村上前市長:
いろいろなところで「みそぎ」という言葉が使われるが、その時点で一定の区切りはつくがそこで終わるというものかと言われると、私はちょっと違うんじゃないかと思う。再選を果たしたとして、それ以降の私の行動、政策、結果すべてで信頼回復が成し得たとすれば、みそぎが済んだという評価につながってもいいとは思うが、選挙結果をもって直ちにみそぎが終わったということではないと考えている。
ーーセクハラ被害を訴えた女性からすると、一度辞めた市長が再選して戻って来る可能性もあるが、そのときの女性の思いについてどのように考えているか。
村上前市長:
私自身はもう二度と同じような過ちを犯さないし、第三者委員会の報告書でも役所の風土として窓口などがあっても、なかなか声を上げにくいという問題があったのではないかとご指摘もいただいている。そういったところをしっかり改善して同様の問題が起こらないような仕組みを構築していくことも一つの責任と考えている。
ーー冒頭「けじめ」ということを言っていたが、改めてどういう意味か。
村上前市長:
多くの批判もある反面、ここで折れずにもう一度立ち上がってくれという背中を押すような言葉も多くあった。期待している市民が一定数いると肌に伝わった時点で、何らかの形で答えを出すとすれば、それは市民に信を問うという選挙の結果で説明に代えるという思い、それを「けじめ」と表現した。
田川市長選にはこのほか、元塾経営者の浦野仁さん(30)、前県議の佐々木允さん(45)、元田川市長の二場公人さん(69)が立候補を表明しています。