アメリカとイランの戦闘終結交渉が難航し、中東情勢の悪化が懸念される中、ナフサ由来の資材不足が富山県内の産業に影響を与えています。
魚の加工品を包む真空袋や食品トレイ…こうした包装資材も手に入りにくく高騰しています。
富山市の水産加工会社、富冷です。スーパーや外食業者などに向けて、魚の切り身やカジキの昆布締めなどを販売しています。
氷見産のマイワシの丸干しが並ぶ食品トレイ。小分けにして納品するのに欠かせないものですが、いま中東情勢の影響で入手しにくい状況となっています。
*富冷 製造課 潟渕稔寛課長
「昨年同月にいただいた数量は用意いただく話だが、1年以内に始まった新しい商品は昨年の実績にないので、新しく使うものが手に入らない状況になっている」
さらに深刻なのが品質を保つために必要な真空袋です。
この会社では、月におよそ7000枚を使いますが、納品が2、3カ月遅れていると言います。
*富冷 製造課 潟渕稔寛課長
「生産してすぐに真空袋に詰めて凍結させることで酸化も防げるし、品質の担保ができるが、真空する袋がないと生産スピードも落とさなければいけない」
水産品加工品の製造に必要な真空袋、食品トレイ、手袋は、全てナフサ由来。中東情勢の影響で調達が難しくなっているうえ、今年4月以降、いずれもおよそ3割値上がりしました。
この会社では今のところ、製品の値上げを行っていませんが、今後、値上げに踏み切らざるを得ないといいます。
*富冷 製造課 潟渕稔寛課長
「今後価格に関して転嫁させてほしいとお願いしていく形になる。いま上がっているけれど、在庫のあるうちは同じ価格で出させていただいてという形でしょうか。まだ我慢の状態が続いている」