JRは、列車がクマなどの野生動物と衝突する事故を未然に防ごうと線路に忌避剤をまいていて、秋田県大仙市で10日、作業の様子が報道機関に公開されました。現場では忌避剤の効果を実感する声が上がっています。
忌避剤をまく作業が公開されたのはJR大曲駅で、クマやシカなどの線路への侵入を防ぎます。
立川愛梨アナウンサー:
「実際に散布される忌避剤は、見た目は茶色く、いぶされたにおいがする」
忌避剤の主な成分はカプサイシンで、地面から3センチほど下まで浸透し、効果を発揮します。
専用のダンプに2トンの忌避剤を積み、5キロの速度で走行すると、1回に約4キロ散布することができます。
JR東日本秋田支社は、2023年7月から線路で忌避剤を活用しています。
これまでは夏にかけて1年に1回だけ散布していましたが、2026年は5月8日からクマの出没が多い奥羽本線と田沢湖線で散布を始め、10月中旬にかけて2回目の散布を予定しています。
さらに、対象とする区間を2025年よりも132キロ伸ばし、196キロの区間で散布を予定しています。
6月8日までに列車がクマと衝突する事故は起きていないということです。
JR秋田支社・佐々木翼さん:
「忌避剤散布で、ある程度の効果は実証できていると実感している。利用者の安全・安定輸送にさらなる尽力をしていきたい」
なおJRは、独自のアプリを開発し、運転士や作業員が線路でのクマの目撃情報をリアルタイムで共有しているほか、ドローンを活用した忌避剤の散布を検討しているということです。