警察署内を歩くのは、自らを“神の取次者”と名乗る男。
神奈川・横浜市の会社員・村上有容疑者(46)です。
兄夫婦の村上順容疑者(48)と莉奈容疑者(41)とともに10代の男性を監禁した疑いで逮捕されました。
さらに、被害者の家族も逮捕される展開に。
監禁された男性の両親・辰己勝容疑者(46)と貴子容疑者(48)、さらに姉の桜容疑者(23)から17歳の弟まで。
奈良県と横浜市に住む2つの家族、合わせて7人の逮捕者が出る事態に。
被害者の周辺で一体何があったのでしょうか。
FNNは10日、主犯格とみられる村上容疑者の母親に話を聞くことができました。
村上有容疑者の母親:
(Q.警察はいつ来た)ここに20人くらい来た。きのうの朝7時ごろ。入り込んできて、「なんですか」って言ったら「監禁容疑」って。ええ!なんのことって…。
母親も知らなかったという監禁事件は、横浜市の閑静な住宅街で起きました。
村上容疑者の自宅の隣にある建物に辰己桜容疑者が住んでいました。
奈良県警によりますと、この建物で監禁が行われていた疑いが持たれています。
村上容疑者らは、被害者男性の姉・桜容疑者が住む2階建ての建物に被害男性を連行。
財布や携帯電話を取り上げたうえ、逃亡を防ぐために洋服を脱がしパンツ1枚にして、「逃げてもまたすぐ捕まるからな」などと脅し、監禁するなどした疑いが持たれています。
警察によりますと、横浜市内で飲食店を経営し、“神の取次者”と名乗っていた村上容疑者。
どのような人物だったのでしょうか。
近所の人は「どっかでイタリアンのお店始めたって。この辺でもよく踊っていたり、朝方帰ってたり、酔っぱらっているイメージ」と話します。
また、別の住民は「周りの人が、なんか宗教みたいなことをやってるみたいだからという話を聞いて。(Q.周りとのトラブルは)ないんじゃない?(Q.普通のお宅)うん、普通の家」と話しました。
そんな村上容疑者と被害者家族の接点はこうです。
被害男性の父・勝容疑者の会社の経営が悪化した際、村上容疑者から助言を受けたことをきっかけに家族ぐるみの交際が始まり、“有先生”と呼び心酔していたといいます。
会社のホームページで笑顔を見せているのは、被害男性の父・勝容疑者と母の貴子容疑者。
辰己一家の自宅には「タツミ工業」と書かれたヘルメットが。
近所の人は辰己容疑者について、「『子供さんようけいたはるから、いっぱい稼がなあかんねん』言うて。奥さん(貴子容疑者)はそんな話していることはあった」と話します。
そして父・勝容疑者は、素行不良の息子を更生させるために村上容疑者に相談。
被害男性は村上容疑者の飲食店で住み込みで働いていましたが、2025年12月に逃げ出します。
男性は身を隠していましたが、5月6日に見つかり、勝容疑者に連れ戻され、8日の朝まで監禁されていたということです。
その時の男性の様子について、村上容疑者の母親は次のように証言しました。
村上有容疑者の母親:
(Q.男性は嫌がっていた)全然!嫌がってないよ。黙って聞いていますよ。うそばっかり言う子ですから、この子は直らないなって思った。
奈良県に連れ戻された男性は隙を見て再び逃げ出し、知人が警察に相談したことから事件は発覚しました。
警察は、捜査に支障があるとして7人の認否を明らかにしていません。