一枚の写真から街を再発見する「兵動大樹の今昔さんぽ」。

今回の舞台は、堺旧港エリアにある「ノアドルフィンドーム」。

堺旧港のすぐそばに去年オープンしたこの施設では、なんと街中でイルカたちと一緒に泳いだり触れ合えるのだ。

このエリアは堺の新たな魅力を発信するウォーターフロントとして、現在再開発の真っ最中だ。

兵動さんも水中に入り、指揮者のように手を動かすとイルカが反応!
口を開けて鳴いているように見えるが、実は頭の上にある鼻から音を出しているのだとか。

兵動大樹さん:めちゃくちゃ楽しいやないか!

すっかり楽しんでいる兵動さんだが、今回は1973年(昭和48年)に堺市で撮影された写真の場所を探す。

■ 謎の写真が登場!レンガ造りの門は一体どこ?

写真にはレンガ造りの門のような建物が写っており、周囲は緑に囲まれている。

兵動大樹さん:なんか書いてんねんけど、見えへんねんな。

イルカのトレーナーさんに聞くと「海が近いので水門」という予想が。

兵動さんもイルカに尋ねてみますが、「分からない」と返事が。
賢いけれど、さすがにこれは無理だった!

再開発が進む堺旧港エリアを歩くと、大きな水門が見えてきましたが、写真の建物とはサイズ感がまるで違う。

大きすぎる水門
大きすぎる水門
この記事の画像(8枚)

■堺の人も知らない!? 聞き込み難航の街歩き

聞き込みのために街を歩くと、鯉のぼりがズラリと並んでいる。

実は堺は、明治時代に全国に先駆けて布製の鯉のぼりを作り始めた土地としても知られているのだが、今回の目的は鯉のぼりではない。

聞き込みを始めると、60年以上堺に住んでいるという方に出会うが「親の代からもこんなん聞いたことないですね」と難航の予感…。

「仁徳陵とかの御陵さんのイメージもありますけどね」という声もあったが、確証は得られない。

堺東方面に移動して聞き込みを続行することに。

聞き込み場所はデビュー前のコブクロがストリートライブをしていたことで有名な「堺銀座商店街」。

鯉のぼりがズラリ
鯉のぼりがズラリ

■行列名物「天ぷら大吉」に寄り道!貝殻のユニーク流儀

商店街で見つけたのは、深夜に大行列ができることで有名な「天ぷら大吉」の堺東店。

1982年創業の名店で、本店があった堺魚市場は再開発のため解体され、近くに移転したそうだ。
全国丼グランプリで4年連続金賞を受賞した天丼をいただくことに。

兵動大樹さん:エビもプリプリやし、エビの衣が出汁について『ふわっ』てなってる感じが、出汁めちゃくちゃうまいですね。

お店のこだわりは甘つゆ。そしてもうひとつ名物なのが、アサリの味噌汁の貝殻を床に捨てるというユニークな流儀!

兵動大樹さん:ちょっと罪悪感あるな。でもコレがこの店の売り。

天ぷら大吉・津本繁徳社長:昔の店はカウンターが狭かったんです。でも捨てるとこがないんで、『下に捨ててください』って始まりなんです。

写真について聞くと「小学校の社会見学で行ったような気がする」とのことだった。

天ぷら大吉の独特な流儀
天ぷら大吉の独特な流儀

■堺唯一の酒蔵で極上のお酒を堪能

聞き込みを続けても、「見たことあるけど場所は分からない」という人ばかり。

一切手掛かりがなく、兵動さんも段々と焦ってきた。

そんな中、「堺唯一の御酒、44年ぶりの復活」という看板を発見。

大正時代には100軒以上の酒蔵があった堺だが、都市化が進み土地確保が難しくなったことで多くが兵庫の灘に移転し、伝統は一度途絶えていた。

それを復活させたのが「利休蔵『そらや』」だ。

日本酒やウイスキーを試飲させてもらい、すっかりご機嫌の兵動さん。

さっきまで焦っていたのに…
さっきまで焦っていたのに…

■”知りすぎた女”に遭遇!

そしてここで、ついに決定的な情報が! 総務次長の仲野さんがが写真を見てすぐに答えた。

仲野美保さん:上水道の貯水池。普通に通り過ぎれば分からない。

なんと登録有形文化財で、ヨーロッパの凱旋門をイメージして作られたものだというのだ。
1910年(明治43年)に建築され、1964年(昭和39年)に役目を終えたという詳しい情報まで次々に飛び出す。

兵動大樹さん:めちゃくちゃ好きですね!いままでの『うーん』て言ってた方と、知りすぎてる感じがもう全然違うやん。

兵動さんは仲野さんを「知りすぎた女パート1」と命名。

20年ほど前から、落ち込んだときにこの建物の横を通って元気をもらっていたそうで、これ程詳しくなったんだそうだ。

兵動さん命名「知りすぎた女 パート1」
兵動さん命名「知りすぎた女 パート1」

■ついに到着!堺の凱旋門「旧天王貯水池」の秘密

堺市の許可を得て、ついに「旧天王貯水池」へ。

1973年(昭和48年)に撮影されたあの写真の正体は、大和川から汲んだ水を堺市内に届ける際の余剰水を貯めておく水道施設だったのだ。

市民6万人が8時間使用できる量の水を貯めていたというから驚きだ。

内部に入ると、ひんやりとした空気が。

周囲に土を盛ることで温度を一定に保ち、雑菌の繁殖を防ぐ工夫がされていた。

凱旋門をイメージしたレンガ造りの門にも理由がある。

堺では良質な粘土が採れたことから江戸時代には瓦屋が多く、明治以降はレンガの一大生産地になっていたため、レンガ造りになったということだ。

写真の場所を発見!
写真の場所を発見!

■年に2回、一般開放も

現在、旧天王貯水池では年に2回、地域住民が主体となったイベントが開催され、一般の人も内部を見学できる。

兵動大樹さん:みなさん門の前通るときは見ていただいたり、年に何回かは中も歩けるようなチャンスあります。楽しい堺でした。

イルカとの触れ合いからスタートし、天ぷら大吉の絶品天丼、堺唯一の酒蔵を経て、明治時代に造られた”堺の凱旋門”にたどり着いた今回の今昔さんぽ。

堺の街にはまだまだ知られざる歴史と魅力が眠っているようだ。

(関西テレビ「newsランナー 兵動大樹の今昔さんぽ」2026年5月22日放送)

旧天王貯水池
旧天王貯水池
関西テレビ
関西テレビ

滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・徳島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。