「アテンションデトックス」という言葉を聞いたことはあるだろうか?似た言葉に『デジタルデトックス』があるが、デジタルデトックスは“スマホ自体を触らないこと”。アテンションデトックスは、SNSを中心としたいわゆる“映え”や“炎上”などの他人から向けられる意識=アテンションから距離を置くことと言われている。
この言葉が注目される背景には、若い世代に広がる深刻な『スマホ疲れ』があるという。
■SNSの“アテンション”に疲れ
一日5~6時間はスマホを見ているという高校生は「アップした動画の再生回数が伸びなかったりすると、周りと比べてしまう」と話す。また大学生は、友人からの通知には「早く返さなくては」と常にスマホを気にしているという。
一方、学校の課題でもスマホが手放せないという大学生は「最近、ルッキズム(外見至上主義)とか話題になっていて、そういうのはたまに悲しいじゃないけど、落ち込んじゃう時があります」と話す。
このように、SNSの“アテンション”に疲れを感じている人が多くいるようだ。
大切なのは“アテンション”から解放され、意識をリセットすること。そこで、アテンションデトックスができる福島ならではの癒しスポットを紹介する。
■写経で集中
福島県猪苗代町にある『壽徳寺(じゅとくじ)』
出迎えてくれたのは住職の松村妙仁さん。“ここはなにもないのがいいところ”と話す松村さん。そんなお寺でできるおすすめの体験が、仏教のお経を書き写す「写経」。
松村さんは「上手下手を競うことではないので、一筆一筆書いていくことで心が浄化するような修行でありますので、どなたでもできること」と話す。
写経を始める前にまずは合掌。そして塗香(ずこう)を手に塗って身も心も清める
心を落ち着けて一筆一筆、一文字一文字丁寧に書き写していく。写経したお経は奉納し、最後は声に出して唱える。
実は今、写経体験をする若い人が増えているそうで、松村さん「誰かとつながりたいという思いはありながらも、つながるのが疲れたという方も多くいらっしゃいますので、いったんそこをリセットしたいという思いで来られているかなと思います」と話す。
《写経体験》一人1,000円 予約は壽徳寺のホームページから
■自然の中に身を置いて
もう1カ所、自分の心に意識を向ける特別な時間を体験できる場所へ。
2024年9月に福島県玉川村にオープンした「乙な駅たまかわ」。ここでは初心者でも気軽に川のレジャーを体験することができる。
カヌーに乗って進むと、阿武隈川の景色も変化していく。何も考えずに没頭できる時間がリフレッシュにつながっていく。
こちらではSUPなどの体験も可能で、福島県外から訪れる人も増えているという。
代表の渡辺潤さんは「かなりリラックスできて、なおかつ少しスリルも味わえるような体験になっているのではないかなと思います」と話す。
《カヌーみなと》
【時間】午前10:00~午後0:30/午後1:30~午後4:00
【料金】大人6,600円 子ども5,500円
スマホを見る時間をゼロにするのは難しくても、自然や環境に身を置くだけで心がスッキリする。たまには脳をリセットする時間を作ってみては?
アテンションデトックスの最高の処方箋は、福島にあるのかもしれない。