【野川諭生アナウンサー】
「てつたま」です。
このコーナーが始まって3年半。
さまざまなところにお邪魔してきました。
そうしていると、ありがたいことに「取材に来てください!」と鉄道ファンの方にお声がけいただくことがありまして、今回はそういった皆様、3人に突撃取材を敢行しました。
それでは…。
【野川アナ】
「・・・ということでやってきたのは、呉駅です。1人目の方が呉にお住まいで、岡野アナウンサーが取材中に『ぜひ”てつたま”で来てください』と言っていただいたということで。
コンビニエンスストアのオーナーさん。名刺の裏側を見るとX(エックス)のアカウントがあります。ちょっと見てみましょうか。『三江線神楽号、冬景色に入線』。素敵なジオラマの写真が写っています。呉駅をスタートして、佐々木さんのお宅に伺ってみます」
佐々木さんの家には、どんな鉄道ワールドが広がっているのでしょうか?
【佐々木正志さん・野川アナ】
「さあ、お宅にやってまいりましたけど、(庭に模型が飾ってあって)ちょっと『香って』きますね。こんにちは、失礼いたします」
「こんにちは」
「ありがとうございます。TSS・てつたまの野川と申します」
「よろしくお願いします」
この方が今回の主人公、佐々木正志さん、御年68歳です。
【佐々木正志さん・野川アナ】
「こちらに秘密基地がありますので、どうぞ!」
「秘密基地?失礼します」
「お!え?すごい。てっちゃんのワンダーランドですよ」
屋根裏部屋へと続く階段を上ると、鉄道模型やグッズ、資料がずらり!
部屋の中央にある階段をぐるーっと囲うように…まだ続きます・・・まだまだ続きますよ!
鉄道ジオラマが作られていました。
11畳の屋根裏部屋は、佐々木さんが10年をかけて作り上げた、まさに秘密基地です。
【佐々木正志さん・野川アナ】
「うわあ…佐々木さん。びっくりしています」
「ありがとうございます」
「ここが佐々木さんの秘密基地」
「そういうことですね」
「これは『自慢の』という感じですね?」
「おとなしく、ひっそりとやっています」
それでは、ご自慢の鉄道ジオラマに模型を走らせてもらいましょう!
【佐々木正志さん・野川アナ】
「やってきた!やってきた!500系のハローキティ新幹線ですね。いろいろな人に愛されて、見守られながら先日最終運行を終えたハローキティ新幹線が、まだこの佐々木さんの秘密基地では現役です」
【佐々木正志さん・野川アナ】
これ、扇形機関庫ですね」
「そうですね、9線。9つですね」
「ちゃんと転車台もあって、C62が乗ってますけど、『安芸』ですね。ここは佐々木さん、酒屋さんと酒蔵も並んで、最後がセブンイレブンになっていますがどんなコンセプトのエリアなんですか?」
「僕は最初、酒屋をやっていまして。地酒とかそういう扱いを色々としていたので、酒蔵に思い入れがあったんですよね。それが今はコンビニを仕事にしているということで」
「(ご自身の)現在地ということですか?」
「そうですね。だいたいここで写真を撮りやすいようにはしているんですよ」
「あ!レイアウトも考えて。へぇー、すごい。佐々木さん自身の鉄道の趣味のエリアとしては、模型鉄なんですか?」
「いや、乗るのが好きだったのと、あと写真も撮ってたんですけど」
「乗り鉄、撮り鉄ですか?」
「だけど、今の仕事を始めると、なかなか休みが取りにくいんですよね。だから模型で、『昔こんなに乗ったよなあ』とか、そういうノスタルジーの世界というか。だから、持っている車両っていうのは、だいたい乗ったことがある車両とかね」
「思い入れのある・・・」
「そうです」
若かりし頃は撮り鉄だったという佐々木さん。
撮影した写真を見せてもらいます。
【佐々木正志さん・野川アナ】
「この辺りの写真は高校生の時にね、(寝台特急)彗星は大阪発だから(広島に来るのが)3時ぐらい」
「深夜に通過していくわけですね」
「それを撮りに、夜中・・・一晩を明かしたことがあるんです、広島駅で。ウロウロ、ウロウロするんですよ、夜中に。今は2時間で駅から出ないと無効になりますからね」
「入場券の時間の指定がありますもんね」
「そうなんです」
「おおらかな時代の…」
「で、撮っていたらEF58の貨物列車が来たんですけど、運転士さんが『運転台入ってみるか?』って。乗せてもらったことがあるんです」
「ははは、えー!」
中学3年生の時に鉄道に目覚め、以降乗り鉄・撮り鉄として集めたコレクションの中に、今となっては貴重なものを発見しました。
【佐々木正志さん・野川アナ】
「これは懐かしいなと思う方、多分いらっしゃるんじゃないですか?『愛の国から幸福へ』ってね…。あっ!この歌ですね。『幸福行きを2枚ください♪』から始まる曲です。ああ、すごい。(北海道の)幸福駅、帯広から何駅か行ったところですね、その名も幸せの『幸福』の字ですよ。ここの駅に来ると幸福になれると。『愛国』という駅もあったんですよね」
「そうです」
「そこの間の切符を買うのが並び的に美しいということで、非常に話題になった時期があって。私もこの広尾線・・・廃線になっていますけど、幸福駅は2,3年前ですかね、行きました。駅舎にいっぱいピンク色の(きっぷを模した)紙が貼ってある」
10年前に家を建て替え、屋根裏部屋に秘密基地をつくった佐々木さん。
これだけ広い趣味の部屋を完成させられたのは、家族の理解があればこそ、なんです。
【佐々木正志さん・野川アナ】
「お宅を建てた時に、まずここの屋根裏は、こういうスペースにしようというプランを立てていらしたんですか?」
「・・・うちの妻には『荷物置き場にしようかな』という話だったんですけど、子供のころに見たドラマの中で、天井裏で鉄道模型を走らせていた原田芳雄さんという俳優がいて。
それに憧れがあった。そういう風にやってみたいという気持ちがあった」
「よくぞ奥さま、首を縦に振ってくれましたね」
「ありがたいですね、理解があって。だいたい友達に言うと、よく嫁さん許してくれたよなって言います」
「そしていま、我々は同志であるということが、お互いにしっかり確認できたわけですが、このコーナー『てつたま』もご覧いただいてたんですか?」
「毎週見てます、一生懸命。仕事があってもちゃんとビデオを撮って…野川さんにお会いするのが夢だったんです。これでもう屋根裏部屋と野川さんに会ったことで2つ夢が叶っていますので」
「ありがとうございます。これから先のてっちゃんライフはどんな風に楽しんでいきたいですか?」
「孫は小学校1年生と年中の子がいるんですけど、あそこに書いてある山の絵、あるじゃないですか?」
「はい」
「あの背景画をこの間、書いてくれたんです」
「お孫さんが!」
「ええ。孫たちを鍛えようと思っていろいろ連れ回しているんですけど。子供用のトーマスとかの模型も買う予定ではなかったものも買って…」
「結果、コレクションがますます充実して・・・」
「そう、幅広くなってしまった」
お孫さんが鉄道に目覚めて一緒に楽しめる日が来るのでしょうか?
佐々木さんの鉄道ライフはこれからも続きます。